一話「珍獣の中の珍獣」
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密林・夜 エリア5
木々が生い茂る、夜の密林。昼の時と違い、暗く不気味でそれでいて神秘的な雰囲気を漂わせている。どこかで響く、流れ落ちる滝の音、どこかで鳴いているモンスター達の鳴き声、辺りを飛び回るランゴスタの羽音。
そして、密林を照らす月明かりが、神秘的な雰囲気を作り出していた。
モンスター達は人間のように昼に働き、夜に寝るというようなことはしない。
寝たい時に寝て、腹の空いた時に獲物を狩る。
そして、このエリアにも一頭の珍獣が腹を空かせていた。
桃色の体に頭に生えた大きなトサカ。長い尻尾でアオキノコを掴んでいるそのモンスターの名前は、桃毛獣と呼ばれるモンスター、ババコンガだった。
ババコンガは大きく鼻を鳴らし、辺りを見回し始めた。どうやら何か食い物はないかと自分の大好きなアオキノコを探しているようだ。だが、辺りにはアオキノコは疎か、モスすらいない。仕方が無いのか、自分の尻尾のアオキノコを食べようと地面に尻を着き、自分のアオキノコを貪り始めた。
そして、その光景を見ている三人の影。
悪役のようにほくそ笑む三人のハンターが草葉の影隠れていた。
「ケッケッケ??????見える見える。欲求不満そうに自分の尻尾をかじるババコンガの姿が??????!」
レザーライト装備のハンターが手で筒を作りその穴から目を覗かせていた。
「このエリアのアオキノコは全部採取したからね、ポーチがパンパンだよ??????」
そう言うマフモフ装備のハンターはポーチから薬草とアオキノコを取り出し、それを調合しはじめた。
もう一人のタロス装備のハンターがこんがり肉を食べながら言う。
「このエリアのモスも全部狩ったし、後は設置したシビレ生肉をあいつが食えばええだけや??????あれ?これ生焼けだったわ」
「メオ、今のうちにボウガンの弾用意しとけば?さっきドスランポスと戦って少なくなっただろ?」
「うん、さっき倒したランポスから牙は獲れたから?????カラの実持ってない?」
「さっき拾った、やるよ」
「お、あんがとね」
レザーライトのハンターがポーチからカラの実を取り出し、マフモフの少年にそれを渡す。
マフモフの少年はそれを受け取りカラの実の先端にランポスの牙を接着し、実の中に火薬を詰め始めた。
「そーっと、そーっと??????おし!」
出来上がった貫通弾をボウガンに込め、新しい素材を調合し、また弾を込めの繰り返しをするマフモフの少年。
しかし、途中でカラの実が尽きてしまい、弾は8発しか出来なかった。
「やばっ、さっきのでかいので弾使っちゃったから、合計28発しかないや??????倒せるかなぁ??????」
「別に貫通弾しか弾はない
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