時を越えて
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[9]前 最初
よ。なんとこれには転生だけではなくタイムトラベル機能もついてるんだから!」
「はぁ、さいですか……」
「そしてなんと5個も作っちゃったんだからね!」
「もうできてるの!? そして多!!」
なんと、突拍子もない……
「ま、今日はもう遅いから寝ようか、泊まってく?」
「ええ、どうせですし、」
今日も疲れた、お言葉に甘えさせてもらおう。
「じゃ、いつもの部屋使ってね。おやすみ。」
「え、ええ、おやすみなさい。」
その時の博士の顔はどこかさみしそうに見えたのは気のせいだったのだろうか。
朝が来た。
希望の朝とかなんとか言う歌があった気がするが、まあいい、ただ一つ問題があった。
「博士ー! あれ?まだ寝てるのか。」
いつもなら俺より早く起きて飯食ってるのにその博士がいない。
まあ、疲れてるのかもしれない。休ませておくか。
「じゃあ、行ってきますね!」
そう言い残して研究所を出たが返事はなかった。
俺の脳裏には昨日の博士のさみしそうな表情が過ぎった。
下校
学校から出た俺は家ではなく研究所に向かう。博士も疲れてるとはいえもう流石に起きているだろう。
5月とはいえ少し冷えが残っている。早く研究所に帰ってあったまろう。そう思い研究所に向かう。
「ただいまー」
ドアを開けながら言う、しかし、返事はなかった。
「博士……? まだ寝てるのか?」
今一気は進まないが博士の部屋に行く。しかし、
「いない……?」
おかしい、そう思い研究所を右往左往するが、何処にもいない。
どっかに出かけているのか? そう信じたい。あの年で迷子なんて嫌だな……
俺は晩飯の支度をして待つことにした。
しかし、一向に帰ってこなかった。
行方不明、その四文字熟語がピッタリである。俺は慌てて再び研究所内を探索する。それを見たのは博士の部屋だった。
「タイムトラベルスケジュール?」
そんなタイトルの手帳を発見する。
手帳をパラパラとめくる。そこには、
「!! おいおい、マジかよ……」
本当にタイムトラベルスケジュールが書いてあった。後それに関連するとすればあれしかない。
転生機だ。確か5個も作ったとか言っていた。
あった。しかもそこには転生機が4個置いてあった。ならもう間違いはない。
一つは博士の発明は本物だったこと
二つは
博士が、時を越えたこと
タイムトラベルスケジュールの最初は、3年前のここだった。
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