第十二話 大地を味方に
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RFGをしてから、なぜかルーシィを見るとドキドキする。・・・何でだ?ミラに聞いてみたら、
ミ『それはズバリ!『恋』よっ!』
と、はっきりきっぱり断言された。でも、読者の皆さんも知ってのとおり、俺は十八年間生きてきて未だに恋は未経験。これが本当に『恋』なのかは分からない。えっ?『恋』じゃなかったら、何なのかって?う〜ん・・・俺的に、『友情』だと思う。それをミラに言ったら、
ミ『あらあら。シンもグレイと『ユモ』と同じくらい鈍感なのね。』
と、はっきりきっぱり呆れられた。ていうか、話に出て来た『ユモ』って誰だ?時々、皆の会話に俺の知らない人物の名前が出て来る。例えば、さっきの『ユモ』とか、『ギルダーツ』とか、『フレイ』などなど・・・妖精の尻尾には、まだ俺が会った事が無い魔道士が大勢いるみたいだな。そんなこんなで、俺が妖精の尻尾に加入してからかなり月日が経った。エルザ曰く、
エ『お前はもう、魔道士の『卵』ではない。正真正銘の、立派な魔道士だ。』
らしい。最強チームの皆はもちろん、妖精の尻尾の魔道士全員とだんだん親しくなっていった。そろそろ俺が『十二支』の『子』の血を持つ者だという事を明かしても良いと思う。でも、いざっ!って思うと自信が無くなる。俺の正体を知ったら、皆俺から離れていくと思うと怖いんだ。最強チームの皆は離れていかなかったけど、そんなの人それぞれだ。だから、言えない。俺がその事でギルドのテーブルで悩んでいると、
ミ「シン〜、ちょっと来てぇ〜!」
バーカウンターにいるミラが俺に向かって手を振っている。ま、まさか、『恋』の事じゃないよな?不安に思いながら椅子から立ち上がり、渋々バーカウンターに向かって歩き出した。
シ「な、何だミラ?」
ミ「どうしたのシン?顔が青いわよ?」
ミラの言葉に俺の体は身震いした。ミラって、グレイ以上に勘が鋭いんじゃないか・・・?
ミ「まぁいいわ。それより、シンに手紙が届いてるわよ。」
手紙?どうやら『恋』の事じゃなさそうだ。俺は心の中で安堵し、ミラから俺宛の手紙を受け取る。白い封筒に『シン・バンギ様 卯』と書かれていた。ん?『卯』・・・?その時、
ル「シン。何してるの?」
シ「ぬぉあっ!!」
俺の背後からルーシィがいきなり声を掛けてきたので驚いて飛び上がる。
ル「そんなに驚かなくてもいいじゃない。」
シ「あ、わ、悪ィ/////」
頬を触らなくても分かった。なぜか自分の顔が赤みを帯びているのを//////////そんな俺を見て、ミラが微笑んでいるのは見なかった事にしよう。すると、ルーシィが俺の持っていた手紙を指差して、
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