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Element Magic Trinity
紅蓮金色、竜が舞う
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紺色の魔法陣を挿んで放たれたのは、金色に煌めく咆哮。





誰もがやるであろう、大声を出す時にやるあの仕草―――両手の親指を顎辺りに当て、人差し指を口の辺りに当て、メガホンのようにするあれだ―――をし、体を九の字に曲げながら。








「な、何だと!?うおおおおおっ!」

禁忌の魔法陣ごと、その方向はジェラールに直撃する。
金色に飲み込まれた魔法陣は、そのまま消滅した。

「くっ」

残った魔力を使い、何とか咆哮を払いのける事に成功したジェラールだが、その姿は既にボロボロだった。

「ナツ!」
「おう!」

その姿を見たティアはすぐさまナツの名を叫び、反応したナツは一気に魔水晶(ラクリマ)を蹴る。

「お前は自由になんかなれねぇ!!!!」

ボロボロ状態のジェラールの目が、見開かれる。

「亡霊に縛られてる奴に自由なんかねぇんだよ!!!!」

そう叫び、迫るナツが。
ジェラールの目には――――――ドラゴンに見えた。

「自分を解放しろォォ!!!!!ジェラァアァァアァァル!!!!!」

叫び、拳を握りしめ――――――







――――渾身の力でジェラールを殴り、塔へと叩きつけた。









その衝撃で、塔の頂上付近が崩壊する。

(これが、ナツとティアの真の力・・・)

崩壊する頂上付近の魔水晶(ラクリマ)と共に降りてきたナツとティアを、エルザは呆然と見つめる。

(これが滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)と星竜の巫女!!!!)
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