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鉄槌と清風
17部分:16:リヒトヴェッテル・ベシュテンバーグ
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ちゃんと形になってきただろ?』

 『はん、雑魚の騎士倒した程度でうかれんなっつーの』

 『へっ、言ってろ、シグナムとザフィーラはどう思う?』

 『そうだな、以前の試験の時に比べれば魔力も練れているし、反応もよくなっているな』

 『あぁ、あの時はまだ欠点が多かったが、いまはかなり安定しているようだ』

 『ほらみろ、わかる人にはわかるんだよ、んー、どうだねヴィータ』

 『ほほぅ、そこまでいうなら、ギガント受けれるんだよな、??』

 『ちょ、まてや、あれは対個人にうつもんじゃねーだろっ!』

 『うっせ、うっせ、自慢の業ならダイジョブだろ!』

 『ほら、おちついてヴィータちゃん、??も、あまりからかわないのよ』

 『判ったよシャマル…悪かったなヴィータ』

 『はっ、わかりゃいいんだよ…まぁ、でも、実際おめえのあれしっかりして来てるな』

 『戦場でできるできないで泣き言いえないからな、やるしか無い、って感じかな、シャマルにも結構世話になったし』

 『それが本領ですから、頼ってくれて問題ないわ』

 と、会話をしていると、近くの騎士から声が掛かる。

 『王子そろそろ、城へ戻りましょう』

 『あぁ、よし、凱旋だ、いくぞ』

 その声に振り向いて歩き出そうとしたとき、城の方向で黒い光が天に向かい伸び出す。
 その光は城を取り囲むように伸び、真ん中に真っ黒なドームまでできてくる。

 次の瞬間、いま其処に居たはずの守護騎士の姿が消える。
 そして、自らの体から何かが溢れぬように押さえ込もうとする夜天の守護者。

 『なにがあった、どうしてヴィータたちは消えた?』

 『どうやら、書の主が城内で暗殺されたらしい、守護騎士が消えたのは、そのためだろう…そして、あそこに見えているのは、夜天の書の自動防衛プログラムだ』

 『どういうことだ?』

 『夜天の書は改竄されている、蒐集にて666ページを埋めれば大いなる力を与えるがその持ち主を殺す』

 『そして、今代の主は、私が機能する400ページまで蒐集し、私と守護騎士を使い、客将となった』

 苦しそうにしながらも、淡々と説明して行く。

 『だが、主自身が死んだ為、自動防衛プログラムと無限転生プログラムが発動している』

 『防衛プログラムは魔力がある限り消えず、無限転生プログラムが次の転生先を見つけるまで暴走する』

 『なら、これだけの騎士がいるんだ、倒せば』

 『無理だ主がいなくては、手のうちようがない…仮に倒しても、私がいる限りどちらも再生する、私を倒してもあれは止まらない…だから、逃げろ王子、この星は滅びる』

 『だが、父や兄たちはどうなる?!』

 『既に書に食わ
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