第十九話
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っても何の被害もないけど、少しでも使い方を見ておきたい。
「そんなゼウスが主審の座につくことができたことには、古代ギリシアの歴史が背景にある!元々女性優位だった古代ギリシアは、あるときを境に男尊女卑に変わり、主審の座は天空を統べるゼウスのものとなった!本来女性優位だったことは古代ギリシアの歴史にから消えることが出来ていない。例として、神殿神聖売春がある!」
「あれもどうかと思うものだけどな!だが、確かに女性優位の名残だ!」
女性優位であれば、乱交も許された。
別に父親が分からなくても、女性優位なのだから母親だけがわかればいい。
だからバッコスの信者達は乱交をしていたし、それは男性優位に変わっても続いた。
そして、ゼウスも多くの女神と行為に及び、夫を持つ女神や人に暴行を加え、自分の子供を孕ませている。
これは、ゼウスが女性優位の時代から存在する、女性優位の歴史が存在した証拠とも言えるだろう。
「そして、男尊女卑に変わってからは古代ギリシアの人間は徹底的にそれを主張した!ゼウスに捧げるオリンピア競技に女性が関わることは禁止され、女性の扱いも男性の従属物、奴隷の扱いとなった!故に神話でも、多くの女神は蛇の魔物に落ち、アテナやメティスはゼウスの娘、妻・・・古代ギリシアにおける、奴隷の扱いまで落として、ゼウスは主神の座を勝ち取ったんだ!」
「その通り!それが、ゼウスという神の歴史だ!」
もう使い方は分かった。さあ、俺を切り裂いて見せろ!
「我は最強にして、全ての障碍を打ち破るもの!輝く勝利のため、剣よ、悪しき者を切り刻め!」
輝く光の球は俺に向けて一斉に照射され、もう使える状態じゃないゼウスの権能を、完全に切り刻んだ。
「へえ・・・俺の中のゼウスを、一切感じ取れないな。つまり、俺は完璧に護堂の権能の攻撃を喰らったわけだ」
「ああ・・・これで、あのでたらめな破壊は出来ないぜ」
「だねえ・・・まあ、特に問題はないけど。むしろ・・・好都合だ」
そう、これで好都合。
だって・・・ようやく、始めのうちに仕込んでおいた隠し球が使える。
「我は今ここに、全ての条件を満たした。技の知を知り、業の源に触れ、その技をこの身で受けた。故に、今ここにこの力を振るわん!」
これで、簒奪者であるプロメテウスの権能は完成した。
最初に言霊を唱えながら護堂に触れ、ダグザの権能でこの権能について知り、ゼウスの権能を差し出すことでこの身で権能の攻撃を十二分に受けた。
「これらの呪文は雄弁にして強力なり」
俺が言霊を唱えだすと、二人が目に見えて動揺した。
「まさか、他のカンピオーネの権能を使えるはずが・・・」
「いや・・・多分、アイツは使ってくる」
正解
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