水賊の頭、デスゲームへ
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リアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』
コレ、甘寧兄貴だったらキレてるな……単語が分かりゃあだが。
『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』
アイテムストレージ? えっと……周りの奴らみてぇに指をそろえて振って……んでアイテム欄に――――何もねぇぞ、オイ?
うごっ! また眩しっ……いい加減あきてきたぞ、この光の押収みたいな――――
「だ、誰だよお前?」
「君こそ……誰だい?」
「うわ! おっさん!?」
「あれ? あんたは変わらねぇな……」
ふぁ、ファンタジーな美男美女の集まりがどっかのコスプレ野郎共の集まりに変ってやがる!? ホントこの世界どうなってんだぁ!?
『諸君は今、なぜ、と思っているだろう。何故私は──SAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と……私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、既に一切の目的も、理由も持たない。なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目標だからだ。この世界を作り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた』
オイ……つまりあの野郎、茅場は――――
神の真似事とやらをする為だけに、一万人もこんなクソったれな場所に閉じ込めた……だと?
『……以上で〈ソードアート・オンライン〉正式サービスのチュートリアルを終わる――――プレイヤー諸君の健闘を祈る』
ふざけんじゃねぇぞ……!! 俺はどうかしらねぇが、少なくともこいつらには元の生活があんだろ……? それを自分のやりたい事の為だけに、デスゲームに閉じ込めやがっただと!?
「嘘だろ……なんだよこれ、嘘だろ!?」
「ふざけるなよ! 出せ! ここから出せよ!」
「こんなの困る! このあと約束があるのよ!」
「嫌ああ!? 帰して! 帰してよおお!」
上等だ……転生したばっかで何やりゃいいか皆目見当がつかなかったが……今ついた、今決まったぜ。
「てめぇの首、獲ってやらぁ……!!」
そうと決まったらこんな場所にゃいられねぇな。サッサと街を出るか。
……甘寧兄貴だって、飛び出して行っただろうしな。
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