暁 〜小説投稿サイト〜
熱がある僕の素晴らしきデート日和
馬鹿でも風邪は引けました。
A

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ガチャ....





リビングへ足を進めると
すでにキッチンにキドが立っており
部屋一体はなんとも食欲をそそる匂いに包まれていた





「おぉ、カノ。起きたか。」



キドが振り返って僕を見た
今日も今日とてエンジェルである



 
 
「うん。おはよう〜
 今日も一段とかわi…ぐほぉぉっ!!!!」

「黙って、さっさと食事をとれ。」

「……はい。」


 
 
 
 
 
 
普段どおりのやり取りをして
内心ヒヤヒヤしながら席に座った




両手を合わせて一口二口と
食事を口に運ぶ
が、いつもなら休み無く箸が進むのに
今日はまるで進まなかった







(食欲がない…)





それでも食べなければと
無理やり口に流し込むと
思い切りむせた







「げほげほっげほっ」

「お、おい。大丈夫か?」







キドが心配そうに覗きこんでくる
慌てて大丈夫、と引きつった笑みを浮かべた



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