ちょっと遅めのクリスマス〜姉御と理樹〜前編
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理樹「……暇だなぁ」
学校は冬休み期間に入り、リトルバスターズのメンバーはほとんど実家に帰ったりしてしまった。
理樹は、両親が亡くなった後の後見人となった親戚の家があるにはあるのだが、あちらにも自分と同年代の親戚がおり、帰るにも帰りにくい状況だったため、寮で冬休みを過ごすこととなった。
(回想)
恭介「たまには家に帰らないと叱られちまうしな!」
鈴「すまん…理樹」
理樹「まさか恭介と鈴まで帰っちゃうとは思わなかったもんなぁ…」
(コンコン)
理樹「ん?(ほとんど寮生は帰ってるはずなんだけどな…?)」
理樹「はーい!」
(ガチャ…)
来々谷「やぁ、少年」
理樹「く、来々谷さんっ?!」
来々谷「どうした?そんなすっとんきょうな声を出して?」
理樹「だ、だって、てっきりみんな実家に帰ってるもんかと思っちゃってさ…」
来々谷「前に話したはずだが?私は親と仲が良くないと…」
そういって、来々谷は少し寂しげな表情になった。
そうだった…彼女は昔から、優秀すぎるが故に妬まれ、疎まれてきたのだ…実の親にさえも。
理樹「なんか、ごめんね…」
来々谷「ふっ…なぜ少年が謝る?気にするな(ニコッ」
理樹「う、うん…」
来々谷「それでだ、廊下で立ち話もあれだ、部屋に入っても…いいかな?」
理樹「も、もちろんさ!ちょっと散れてるけど…」
理樹「(まぁ、真人が実家に帰ってるお陰でプロテインの空袋やダンベルが転がってないだけマシかな)」
理樹「コーヒーでも飲む?」
来々谷「助かる、すまないな」
理樹「このくらい当たり前さ!」
(〜コーヒー2人分を机に置く〜)
理樹「それで…今日はどうしたの?来々谷さん」
来々谷「その…なんだ、今日は世間では…クリスマスというやつだろう?」
理樹「え、う、うん。そうなるね」
来々谷「そこでだ、折角なので…お姉さんとデートでもしてみないか?」
理樹「……ブッ?!//// ででで、デート?!///」
思わずコーヒーを噴き出した。
来々谷「あ、その…いやなら…いいが…」
理樹「デートって…あの、デートだよね?」
来々谷「当たり前だ…女の子にここまで言わせるとは…理樹くんも罪な男だな」
理樹「ご、ごめん、ちょっとびっくりしちゃってさ…」
来々谷「それで…どうなんだ?理樹くん?私じゃ…ダメか?」
普段は高身長故にありえない、上目遣いで顔を覗きこんでくる。
理樹「…っ!// そ、そんなことないよ!ちょっと、着替えてくるから…女子寮で待ってて!」
来々谷「わかった…待ってる」
飲みかけのコーヒーを飲み干し、来々谷は女子寮へと戻っ
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