スーパーロボット大戦OG外伝
0479話
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スルギ重工のテストパイロットだ。ご覧の通り、俺が乗っているのはイスルギ重工傘下のウォン重工業が開発中の機体で、その起動試験中に浅草が何者かに襲われていると連絡が入り、上司の指示により救援に来た」
そう説明をしながら、ふと違和感を覚える。そうか、そう言えばイスルギ重工のテストパイロットというのはラミアがATXチームに潜入した時と同じ設定なのか。まぁ、ミロンガは一種の趣味的な機体でもあるアンジュルグと違って普通に量産機として使える外見をしているが。
「……一応、確認の為に最寄りの基地まで同行して貰いたい」
「悪いがそれは出来ない。今も言ったように、この機体はまだ発表もされていない新型機だ。その為に多くの人目に晒す訳にはいかないんでな」
いや、浅草で戦ってた俺が言っても説得力はないんだが。恐らく写真や動画等に記録されてネットなりなんなりに上げられているだろうし。
「だがこちらとしても事実確認は必要だ。特にあの特機に関してはな」
「……こちらはイスルギ重工の上層部の意向を汲んで動いている。今回の件に関しては、イスルギ重工を通してくれ。あの特機に関してはこちらも何の情報も無かった……とだけは言っておく」
そこまで告げ、地上に降り立っていたミロンガのテスラ・ドライブを起動して空中へと浮遊する。
「おい、ちょっと待て!」
「くどい。こちらの情報についてはイスルギ重工経由で送らせて貰うからそれで納得しろ」
それだけを告げてバーニアを吹かし、元来た方へと向かってミロンガを進める。
こちらがイスルギ重工として名乗った以上は、向こうにしても強引な真似は出来ない筈だ。特にカイはそう言うのを嫌うしな。
「お疲れ様でした!」
ミロンガを受け取った倉庫へと戻ってくると、そこには俺が見たウォン重工業の技術者と護衛の傭兵らしき者達がまだ存在していた。そして喜色の表情で地上へと降り立ったミロンガへと叫んで手を振っている。いや、俺がミロンガを持っていった以上はそれを回収するまで帰れないんだろうが。
……ん? でも確かミロンガは俺が貰い受ける約束だった筈だが。
ミロンガを倉庫の中にあったコンテナへと戻し、乗降ワイヤーで地上へと降りる。そして早速とばかりにデータ回収をしようとコックピットへと向かおうとした技術者を捕まえて尋ねる。
「このミロンガがこれからどうなるか聞いているか?」
「は? それはもちろん会社にある研究所に持って帰って、今回のデータを使わせて貰う予定ですが?」
当然、とばかりにそう告げてくる技術者。その様子に内心で疑問に思いつつも一応確認する。
「俺が聞いた話だと、このミロンガは俺にそのまま譲渡されるという話になっていたんだが……聞いてないのか?」
「はぁっ!? だ
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