番外 NARUTO編 その4
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空気を切裂く鳴き声と共に強大なチャクラが天変地異を引き起こす。
辺りは雷が降り注ぎ、竜巻が巻き上がり、その自然の脅威は地面にクレーターを作るほどだった。
『ソラっ!久遠っ!無事?』
慌てて二人に念話を繋げる。
『私も久遠も無事ではあるけれど…』
他の人たちがどうなったか…眼下を見れば、吹き飛ばされつつも何とか皆無事のようだ。
キィーーーンと耳鳴りがして十尾を見ると、その口元に黒いチャクラの塊が集束されていく。そのスピードはかなり速い上にデカい。
あれを集束途中で潰せば拡散されたそれで忍連合が壊滅する。とは言え、撃ち出されても結果は同じだが…
どうすれば…と思考していると、忍連合の中から八本の蛸足のような尻尾を持つ巨大な牛と、九本の尻尾を持つ巨大な狐が現れ、十尾と同様の黒い塊を集束するのが見える。なるほど、あれが八尾と九尾か…
放たれる黒い塊にそれよりも規模が小さい同種の塊…尾獣球と言うらしいそれを連続で当て、威力を相殺させながら軌道を反らしていく。
しかし、足りないな…
『ソラっ!』
『うんっ』
念話を繋げると紋章を発動、輝力を合成させる。
『サンシャインブレイカー・クイックモーション』
『ルナティックブレイカー・クイックモーション』
「「ブレイカーーーーーっ!」」
この魔法は集束無しの地力で放つブレイカー級魔法だ。集束の時間を取られない代わりに、自前の輝力を使ってしまうため、燃費が凄く悪い上に威力が一定しないのが珠に傷だが、出が速いのは時として重要だった。
今回のように…
横合いから俺とソラのブレイカーが十尾の尾獣玉にぶつかり、大幅に進路を変更させると、彼方まで飛んで行き、爆発。
かなりの距離が有るというのに巨大な粉塵が舞い上がる光景がはっきりと見える。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
搾り出した輝力に息が切れる。少々輝力を使いすぎた…体がダルイ。
しかし、ブレイカー級魔法で攻撃を曲げる事しか出来ないとは…
更に小型化したことで機動力も得たようだ。巨体に似合わない俊敏さで地面を駆けると巨大な牛と狐を殴り飛ばした。
弾き飛ばされた二体はボール玉のように飛んで行き、砂煙を上げて転がり、ようやく止まる。
十尾は地面を駆け、忍連合を薙ぎ払い、ある者は直接、またある者は操られるように現れた樹木に絡みつかれると、チャクラと言う生命エネルギーを吸収されて行く。
途中、ビームのような術が飛び交い、十尾に着弾するが、分子まで分解する術を食らってもビクともしていない。
どうやら俺とソラの攻撃から学習し、強化したのか、十尾の防御力が格段に上がっている。
各々の必殺の忍術を当ててもビクともしない十尾。シルバーアーム・
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