番外 NARUTO編 その4
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ないっぽいから大丈夫か。
「アオー」
「くぉーん」
ソラとあの巨体から小狐モードで小さくなった久遠が下で呼んでいた。呼ばれた俺はゆっくりと地面に降りると、ヒナタとリーさんも一緒のようだった。
「戦いは終わったし、そろそろ」
「帰るんですか?」
とヒナタ。
「また、会えますか?」
「今度は遊びに来るよ。ね?アオ」
「…そうだね」
答えたソラに同意する。
「止めても無駄なんでしょうね」
と、リーさん。
「あの時の俺達はもう居ないよ。今の俺達は同じ存在ではあるけれど、違う世界の人間。別の繋がりが出来てしまっている。今この世界に戻る事は出来ない」
戦後処理までは付き合えないかな。パワーバランス的な何かに使われるのはゴメンだ。
「そう、なんですね…」
しょんぼりするヒナタ。
「これ、餞別です。倒した敵が持っていたのですが、ボクは使いませんから」
そう言って渡されたのは大き目の扇。なんかこれ凄く強いオーラを感じるんだけど…宝具クラスの代物ではなかろうか。
「…ありがとう」
と言って扇を受け取る。
「ハナビも会いたがってます。絶対、絶対遊びに来てくださいよ」
「ああ」
「約束するわ」
永遠の別れでもない。別れの挨拶はこのあたりで良いだろう。
「それじゃ、また」
「またね」
「またね、アオくん、ソラちゃん」
「またです、お二人とも」
ヒナタとリーさんに見送られながら、俺達はフロニャルドへと戻ったのだった。
…
…
…
◇
「オビト…」
「カカシか…」
見下ろすカカシと、左半身が消し飛んでいるのに結合された柱間細胞のお陰か生きているオビト。
それはいつかの再現のようだ。
「俺はあの時死ぬべきだったんだろうな。里を護った英雄として。カカシを…リンを護れた満足感と共に」
「……まだやり直せるさ」
「…俺は間違っていたのか?争いのない世界を作りたかっただけなのに」
「やり方を間違えただけさ。今度は間違わなければ良い。今度は俺が一緒に手伝ってやるよ」
「…それは…こころ…づよい…な…」
「…オビト。俺は…」
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