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幻想トロイメライ
赤眼の少年と手紙ー第一話ー

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「ふぅ…ただいま」
少年はNo.125の扉を開けてそう言った
「おかえりナt『ガンッ』…何や怖いな」
大阪弁と北九州弁が混ざったような喋り方をする
オッドアイの白衣を着た青年は言った
「その名前で呼ぶなと言っただろ…グロ」
少年はグロと言うオッドアイの少年にそう言った
「はぁ…まあええやで今日も派手にやってきたようやの
ロット」
グロはロットの服をまじまじと見つめて
「いつもいつも洗濯するの誰やと思ってんやガキ」
といいながら少年のほっぺをつねった
「おふぇあんふぁよりふぉしふえふぁし(俺あんたより年上だし)」
とロットは痛そうに言った
「黙りんしゃい」
とつねってる手をどけてグロはポケットから封筒を取り出して言った
「誰かからの手紙やどうやら昨日の昼にこっそり家に入って机に置いたと思うわ」
グロはその封筒を丁寧に開けると
「我が一部へ、
七つのカケラ集まりし日我らは二つから一つへ
一つ目のカケラはサブリの人眠りしとこへ」
と読み上げた
「どういう意味だグロ」
とロットが髪をいじりながら言うと
「知っとる訳なかろう俺が書いたわけじゃあるまいし」
とその手紙を封筒に入れロットに突きつけた
「ロットあんたまさか双子か?」
グロはロットを見つめながらそう言った
「知らん俺は俺の親さえ見たことがないし気がついたらこの街にいた」
ロットはつまらなさそうにボソボソ言った
「ま…探した方がいいんちゃう?そのサブリにあるカケラとやらを」
グロは頭をガリガリ掻きながら言った
「…めんどくさい事は嫌いだけど探してみるよ」
ロットそう言って自分の部屋に行った
「ほんまこんな楽しい事になると準備早いなあいつは」
とグロがため息をついた
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