暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
白夜叉の送別会
[4/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
いかよ。」
一輝は不本意そうにそういった。
「さて、少年達も来たことやし、僕も後任らしくもう少し根性見せようか。――――そう言うわけやから、さっきまでみたいには行かんで、白夜王。」
「まあ、俺もこいつらの前でそんなことは出来ないからな。もうちょい、後先考えるのを止めるか。」
二人は僅かに闘志を滾らせる。
対する白夜叉も挑発的な笑みを浮かべ、微笑む。
「よい、まとめて相手をしてやろう。・・・ところで、後から来た五人はゲームルールを知っているか?」
「ええと・・・この闘技場から突き落とせば勝利とは。」
「うむ、確かにその通りだ。だが、それではさすがに不利すぎるからの。よって、参加者には救済措置を用意してみた。」
白夜叉がパチンと指を鳴らすと、四対の発光体の光が衰え、本体が見える。
そこには丑、虎、戌、亥の獣印が入っている。
それを利用した特別勝利条件が、このゲームには用意されているのだ。
その内容は、『四獣の獣が駆ける謎を解き、季節を薫る花の簪を沈む大地に突き立てよ』。
「まあ、俺には何にもわからないんだけどな。」
「簡単には解かせぬよ。」
が、その意外な展開に、飛鳥は明るい声を上げた。
「そう・・・ふふ。それなら、私達にも十分に勝ち目がありそうじゃない。」
「無茶言うなよ。その条件を満たそうと行動すれば、間違いなく白夜叉の標的になるんだぞ?」
「せやから、白夜王の妨害をかわしながらになるんやけど、無理やろ?」
蛟劉のその台詞に、十六夜はむしろ楽しそうに笑う。
「何だ、それなら話が早い。せっかく頭数がいるんだから、二手に分かれればいい。」
「じゃあ、それで行くか。俺は白夜叉に挑む。スレイブ、付き合ってもらえるか?」
「もちろんです。私は貴方の剣。貴方の望みに従いましょう。」
「なら、私達が謎解きね。」
「うん。そんなに難しそうじゃないから大丈夫。」
そして、七人が戦闘体制を取ると、白夜叉は扇を掲げ、ゲーム再開を叫んだ。
「では相手してやろう。かかってくるがよい、問題児共ッ!」
その瞬間、四体の発光体は闘技場を駆け回る。
そして、攻撃隊が発光体を攻撃しようとした瞬間、全員の足が闘技場から離れた。
「クソッタレ、空中じゃどうにもならない!春日部か一輝に拾ってもらうしか、」
「無駄じゃよ十六夜。他の連中は既にリング外だ。一輝も、ほれ。」
白夜叉がさすほうに十六夜が視線を送ると、一輝が片手に大剣をもって浮かんでいた。
「遅い、遅すぎるぞ小僧。おんしらが遅いせいで、謎解きタイムが終了してしまったぞ。」
「は、はあ!?今始まったばかりだろうが!」
「いや、違う。もう始まっていた。そして、悠長なゲームメイクを選んだせいで、敗北をしてしまったのだ。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ