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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
白夜叉の送別会
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王。このていどでどうにかなるたまとちゃうやろ。」
「うむ、少し猫被ってみた。実は全然疲れておらんの!」

白夜叉が阿々と笑う姿に、一輝は眉間にしわを寄せる。
まあ、それだけの実力を持っているのは確かだし、そこには何も言わない。
それに、初日だけで何千人と戦いを挑んだとはいえ、後半は三人の戦いに巻き込まれて吹き飛んでいるのだし、同等の疲労があるわけではないだろう。
ちなみに、メイド組もその余波で吹き飛んだ。

「さて、下層で名のあるコミュニティは既に出場したようだし、残っているのは・・・」
「――――よう。待たせたな白夜叉。」

そんな時、入場口から声がした。
一輝がそちらを向くと、十六夜、黒ウサギ、飛鳥、耀、レティシアの五人がギフトカードを持って入場してきた。

「遅かったな、皆。ってか、十六夜は参加しないと思ってたんだが。」
「ああ、俺は参加しないつもりだったぜ。」
「って、オイ十六夜!アレだけお世話になった素敵神のゲームをスルーとは、さすがに失礼ではないか!?」

十六夜の台詞に、白夜叉は本気でショックを受ける。
相手と自分の実力差をほぼ正確に知っている一輝ですら参加していたため、そのショックは一段と大きそうだ。

そして、一輝も合流したノーネーム一同は、困惑したように顔を見合わせた。

「ねえ、皆。白夜叉が私達の世話を焼いてくれたことがあったかしら?」
「ええっと・・・ギフトカードを貰ったこととか?」

まず、耀は魔王とのゲームで生き残れるか否かが左右されるラプラスの紙片こと、ギフトカードを貰ったことを上げた。

「俺は、メイドたちのことでかなり世話になってるな。」
「確かに、私も世話になりましたね。」

一輝は、色々とおせっかいで連れてきた四人のことをあげる。
なんだかんだで、ヤシロ以外は白夜叉からギフトカードを貰っており、世話になっているのだ。
悪徳コミュニティの件を上げなかったのは、単に恥ずかしいからである。

「私を“ペルセウス”から逃がしてくれたこともあったな。」

レティシアは、コミュニティの再建を諦めるよう言うために“ノーネーム”を訪れた際のことを言う。

「黒ウサギには、皆さんが来る前の次期に審判の仕事を破格の報酬で紹介してくれましたね。」

かつてのコミュニティの稼ぎであった審判のことを、黒ウサギはあげた。

「俺は、下層のゲームに出禁になったから、代わりのゲームを紹介してくれたな。」

十六夜が言っている事の例としては、白雪が隷属したゲームがある。

「あ、それは俺もだな。そう考えると、火龍誕生祭にも連れて行ってもらってるし・・・白夜叉が俺たちにしたことは、問題児的行動よりも助けてもらった回数のほうが多いのか?」
「「「「「「「なんと、驚
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