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鉄槌と清風
16部分:15:実戦の洗礼
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、止める方法を』

 ザフィーラ…?
 浮かんだ光景の中、服装は違うが、顔と声、台詞は一緒の青年が見える。

 「ザ、フィー…ラ?」

 頭部にだけ気をうけ、くらくらとゆれる意識の中呟く名前に、青年は一瞬苦渋と驚きの表情を浮かべる。

 「すまないが、我が主の為に犠牲になってくれ…『蒐集』」

 「う、ぐ、が、ぁぁぁぁっ」

 いつの間にか取り出したのか、一冊の本を持った青年が一言唱えると、良彦の胸から青く光る球体が飛び出し、それが小さく、光も弱くなっていく。
 ゆっくりとだったか、すぐにだったか、すでに良彦にはわからず、途切れそうな意識の中で。

 「命までは取らない…が、暫くは動けないだろう、無理はするな」

 青年のそんな声が聞こえ、意識が途切れる。

 くたりと落ちそうになる良彦を支え、ゆっくりと地面に横たえる青年。
 その顔には苦渋が浮かび、だが、それを押し殺すように表情を隠すと、その場から空へと舞い上がって行く。
 結界はいまだ解かれず、遠くではまだ戦っている気配、其処へ向かい飛び立つ青年。

 その場には横たえられた良彦だけが残った…リンカーコアを食われ、意識を失っているなか、少年は夢を見ている。
 その夢はかつてあった現実、受け継がれた遺志…そして、真実と希望…少年が起きる時にはそれを持ってくるのだろう。
 だが、いまはただ、眠る…力を記憶を受け継ぐ為に、一時の休息を。
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と、言うわけでA's開始です、が…いきなり違う場所でザフィーラとバトルです…というか、ザフィーラ以外は即効相手がわかるので、こうなりました。
また、これと同時に最初のなのはVSヴィータ戦という感じです。
基本良彦が絡まない場面は、こういうことがあったよ程度の描写になると思います。

次回は、良彦の見てる夢のほうをお送りする予定です。

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