TURN112 独裁者の名その五
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「とりあえずはオフランスの手前までだ」
「攻略しますか」
「そこまで」
「北欧もだ」
この星域の話もする。
「攻略しよう、噂ではエイリス軍があの星域にj巨大な兵器を置いているそうだが」
「巨大な兵器ですか」
「それは一体」
「まだよくわからない、だがだ」
「その兵器も置いてですか」
「そのうえで」
「あの星域でも決戦を挑むつもりらしいな」
どうやら、というのだ。
「あの国も諦めないな」
「確かに、アフリカのこともありますし」
「エイリスもまだまだ侮れませんね」
「オフランスはおいそれとは艦隊を通してくれない」
絶対平和主義だからだ、東郷はここからも言うのだった。
「外交交渉が必要だがその間にだ」
「エイリスのアフリカの植民地もですね」
「攻略していこう、どちらにしてもエイリスとの決戦ではあの国の戦力が少ないに限る」
「では」
日本は東郷のその言葉に答えて頷いて言った。
「ドクツ戦の後は」
「アフリカに取り掛かろう」
「わかりました」
これからの戦略方針も語られる、東郷は既にソビエト戦からのことも考えだしていた、そしてであった。
艦艇の修理が全て終わるとだ、彼はすぐに言った。
「ではだ」
「はい、これよりですね」
「カテーリングラードに向かう」
今回は秋山に答える。
「そうする、そしてそれからダメージを受けていない艦隊でだ」
「ソビエトの残る星域を攻略していきますか」
「後は一気呵成だ」
ソビエトの多くの星域はというのだ。
「占領していこう」
「そしてソビエトが降伏したならば」
「ドクツだ、最終目標はベルリンだ」
ドクツの首都であるこの星域だというのだ。
「あの星域まで行くぞ」
「そしてヒムラー総統は」
「彼か」
「彼はどうなるのでしょうか」
「それはドクツ側が決めることだ」
「つまりレーティア総統がですか」
「やはりドクツの国家元首は彼女だ」
それならばというのだ。
「彼女に任せよう」
「我々が口出しせずに」
「カテーリン書記長と同じでな、そうしよう」
こう言うのである。
「とはいってもあの総統さんは謎が多いが」
「悪事はですね」
「これといってしていない」
東郷が知っている限りだ、そしてそれは枢軸の全ての者がそう考えていることだ。
「全くな」
「簒奪もしていませんし」
「ドクツを立て直し善政を敷いている」
「妙に特定の宗教を贔屓していますが」
「ドーラ教だな」
「あの宗教への肩入れが気になりますが」
だが、だと。秋山は東郷に彼のヒムラーへの見解を語った。
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