TURN112 独裁者の名その二
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「精神的な、な」
「それって結構まずいんですよね」
「人は遊びも知らないとならない」
「そうそう、お酒にしても」
リディアの顔派もう真っ赤だ、飲んでいる量はコンドラチェンコより少ないが彼より遥かに赤くなってしまっている。
「必要よね」
「流石にこれはあるけれどな」
コンドラチェンコは今も飲んでいる。
「酒がないと我が国は成り立たないからな」
「ウォッカがないとソビエトは動かない」
ジューコフも言う。
「決してな」
「カテーリン書記長もウォッカについては何も言わないわ」
このことはスノーも知っている、スノーは酒は飲まないが。
「制限もしていないわ」
「我が国で酒を制限すれば暴動が起こる」
ジューコフは真顔でこうも言った。
「だからこれだけはない」
「それがあるのはいいですけれど」
だが、だとだ。リディアはまた言った。
「問題は」
「とにかくあの書記長さんは余裕がないからな」
「意固地ですから」
「まだ戦いは続くか」
「カテーリングラードでの戦いに敗れても」
まだ、だというのだ。そして実際にだった。
カテーリングラードに入ったカテーリンは全軍にムキになった声でこう宣言していた。
「いい!?絶対になんだから!」
「戦争の継続ですね」
「これからも」
「そうよ、ここに立てこもるのよ!」
そうしてだとだ、将兵達に応える。
「それで絶対に最後は勝つから!」
「あっ、カテーリンちゃん」
ミーリャは横からそのカテーリンに言う。
「ドクツ軍はもうドクツ領に撤退したよ」
「うん、知ってるよ」
「それでイタリン軍もね」
彼等もだというのだ。
「一目散にイタリンに帰ったから」
「ソビエト軍だけっていうのね」
「それでも戦うのね」
「そうよ、共有主義を皆に教えてあげる為にね」
まさにその為にだというのだ。
「そうするわ」
「わかったわ、じゃあね」
「カテーリングラードの防衛施設を強化して!」
そしてだというのだ。
「ここは絶対に負けないから」
「はい、では攻撃用衛星の数を増やします」
「それもまた」
「そう、他の星域からも持って来てね」
そこまでしてだというのだ。
「ここは守るから」
「それは名前のせいですか?」
ラトビアは天然で普通誰も聞かないことを聞いた。
「書記長さんのお名前の星域だから」
「祖国君、ラトビア君にお仕置きして」
「うん、じゃあね」
ロシアはカテーリンの言葉に従いラトビアを人間アコーディオンにかけた、忽ちのうちにラトビアの絶叫が木霊した。
「うぎゃああああああああ!!」
「ラトビアアアアアアアアーーーーーーーーーッ!!」
エストニアも叫ぶ、だが話は続くのだった。
「ここはソビエト軍の燃料弾薬の集結地よ、要
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