命の盾
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ザの叫びが―――悲痛すぎる、悲しき叫びが、塔に響き渡る。
「あははははっ!くだらん!!!実にくだらんよ!!!!」
そんなエルザとは対照的に、ジェラールはかつて友であり、仲間だった男の死を嘲笑う。
「そういうのを無駄死にって言うんだぜ!!!シィモォォーン!!!」
――――だから、気づかない。
ナツの方から、何かを砕くような、バキッという音がしている事に。
「大局は変わらん!!!どの道、誰も生きてこの塔からは出られんのだからなぁ!!!」
ジェラールが叫び―――――
「黙れぇぇ!!!!!」
ナツの炎を纏った右拳が、ジェラールを思いっきり殴り付けた。
「ごはァ!」
ジェラールが倒れ込む。
そして、気づいた。
「お・・・お前・・・何を・・・」
エルザが呟く。
(コイツ・・・!)
ジェラールが、その光景に驚愕し目を見開いた。
バキ、ガブ、もしゃもしゃ、と。
ナツが口に運び、咀嚼しているのは―――――――
(エーテリオンを喰ってやがる!!!!)
エーテリオンの膨大な魔力を吸収した―――魔水晶のカケラだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ