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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
いざゲームの世界へ
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到着した始まりの町ではすでにプレイヤーたちが集まっており、鐘が大きな音を立てていた。

「あ、強制収集」

「?始まりか?」

転移の光が収まり、空には警告の表示が。

「お、おい、何だあれ!」

警告表示が空全体に広がり、空を紅く染め上げる。

それにちなんで紅い液体が降り注ぐ形で人型が形成されローブをまとった巨人となった。

周りでは

「GMか?」

「手の込んだイベントだな」

などといっている。

『私の名前は茅場明彦。この世界を管理できる唯一の人間だ。
もう気づいている者もいることだろう。
メニュー画面からログアウトボタンが消えていることに…
これはバグでも事故でもない。
正真正銘このゲームの仕様である』

茅場と名乗った巨人はそのまま話を続け、プレゼントを贈ったと言った。

手鏡だった。

それを見た全プレイヤーの姿が変わり激しく目立った格好、(おもにネカマ)一時期におけるパニックをおこした。

『さて、では最後に、この世界に招かれざる客がいるようだ。
そのものを排除したプレイヤーには私直々にアイテムを送ろう。
もちろん、そのプレイヤーの希望にもこたえる。
そのプレイヤーたちはそれぞれ目立つ容姿をしているようだ。
ふるって討伐してくれたたまえ。
それではこれにて「おーーい!」…何かな?』

チュートリアルを終了、と言いかける茅場にユウジが声をかけた。

周りの視線が集まる中、何食わぬ顔で言葉を続ける。

「あんたって人のスキルをいじくれるのか?」

『無論だ、がそれが何か?』

「それなら俺のスキルいじくってほしいんだけど」

他人から見ればチートを所望しているように見えるだろう。

しかしユウジの思惑は違うところにあった。

「鍛冶、裁縫におけるデザインの組み換えをしたい」

『ふむ、装備のデザインが気に入らなかったかな?』

「それもあるけど、自分で作ってみたいじゃん?」

『いいだろう、しかし対価は払ってもらおう』

「ふむ、対価…ね。
なあ、このゲームで重要なのってなに?」

『…いろいろあるが、一番はソード・スキルだろう』

「んじゃあそれ使えなくしていいからいじくってくれ」

『正気かね?言っては何だが攻略には必須と言ってもいい物だぞ?』

「いいんだよ、その代わり作った物はそれに見合うだけの能力が追加されるようにしてくれよ?」

『……いいだろう。
ほかにはいないかね?今なら皆平等に改変をしてやろう。
もちろん、それに見合う対価を払ってもらうがね』

ーーー誰も何も言わない。

当たり前だろう。

攻略の要であるソ
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