第8話
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ほら、部長が外に出ろって―――」
「ヒィィィィィィ!」
叫び声が聞こえると目の前が白く―――ならなかった。ギャスパーくんと僕を除く他のみんなが停止している中、僕は動きが止まっていない。疑問に感じていると視界に一振りの剣と銀が映り込んだ。『黄金色の聖約』だ。『白銀魔術礼装』もいつの間にか発動されている。まさかとは思うが『黄金色の聖約』の意思がやったのだろうか? 止まっていない僕を見て、ギャスパーくんは驚愕の表情だ。
そんなことを考えていると、他のみんなも動き出した。何やら違和感を感じているようで首をかしげている。
「おかしいです。何か今一瞬・・・・・・」
「何かされたのは確かだね」
起こった現象に兄さんとアーシアさん、それにゼノヴィアが驚いている。リアス先輩や朱乃先輩、祐斗と小猫ちゃんはため息をついていた。
「怒らないで! 怒らないで! ぶたないでくださぁぁぁぁい! そして、なんで動いている人がいるんですかぁぁぁぁぁぁぁ!?」
一斉に僕に視線が集中する。なんで剣を抜いているのかという表情をみんなが浮かべていた。
「いや、みんなが止まった瞬間に、なんか勝手に発動したんですよ」
僕の意思ではない。だから変な目で見ないでほしい。
「勝手に発動した・・・・・・? まあ、今は後にしましょう。イッセーたちに説明してあげるわ。その子は興奮すると視界に移したすべての物体の時間を一定の時間止められる神器を持っているの」
とりあえず、僕のことは後回しにされ、リアス先輩が兄さんたちに説明する。時間を止められるということで驚いていた。時間を停めるのは反則級の力だからだ。
「彼は自分の意志で神器を制御できないので、大公及び魔王様の命令でここに封じられていたのです」
朱乃先輩が補足説明をしてくれた。兄さんたちはしたり顔でうなずいている。まあ、時間停止を暴発されたら、たまったもんじゃないから仕方ない処置だな。
「この子はギャスパー・ヴラディ。私の眷属『僧侶』。一応、駒王学園の一年生だわ。そして、転生前は吸血鬼と人間のハーフよ」
リアス先輩が泣いているギャスパーくんを後ろから抱きしめながらそう言った。
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