第8話
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リアス先輩は首を横に振った。
「女装趣味があるのですわ」
しばしの停滞を含んで、兄さんは大声を上げた。
「えええええええええええええええええええええええええええええええええっ!?」
「ヒィィィィィィィッッ! ごめんなさいごめんなさぁぁぁぁい!」
その声に反応して、謝り始めてしまった。兄さんは頭を抱えてその場にしゃがみ込む。
「こんな残酷な話があっていいのか? 確かに渚も完全な美少女の外見だ。しかし、渚は双子だから大丈夫だった・・・・・・・。だが! 渚のほかにこんなやつがいるなんて! こいつも完全に美少女の外見で○○○がついているなんて・・・・・・」
なんか僕は悪くないはずなのに、悪いことにされているんだけど。
「女装趣味ってのがさらに残酷だ! そりゃあ、渚も小さい頃は女装していたし、似合っていたけど初めからわかっていたからよかった。でも、こいつは酷い! 知らなかったもんだからショックだ! 引きこもりなのに女装癖って意味わからんわ!」
ちょっと待て! 僕は女装したくてしていたわけじゃないんだぞ!? あたかも女装壁があるみたいに言うんじゃない!
「イッセー、あとでその話詳しく」
「リアス先輩!?」
そんな僕の黒歴史ともいえる物を見てどうしようと言うのだ!?
「だ、だ、だって、女の子の服の方がかわいいもん」
「かわいいもん、とか言うなぁぁぁぁぁ! クソッ! 野郎のくせにぃぃぃ! 返せ! アーシアと二人で金髪美少女『僧侶』を夢見たんだぞ! 俺の夢を返せぇぇぇ!」
極論だが、確認取らなかった兄さんが悪いだろう。
「・・・・・・人の夢と書いて、儚い」
小猫ちゃん・・・・・・ナイスだ。頭を撫でてあげよう。
「と、と、ところで、この方たちは誰ですか?」
リアス先輩が僕、兄さん、アーシアさん、ゼノヴィアをさした。
「あなたがここにいる間に増えた部員よ。新しく導入されたお試し眷属の『仮の駒』の兵藤渚、『兵士』の兵藤一誠、『騎士』のゼノヴィア、あなたと同じ『僧侶』のアーシア」
紹介されたので、会釈をしておく。しかし、「ヒィィィィ! 人がいっぱい増えてるぅぅぅ!」と怖がらせる結果になった。
「お願いだから、外に出ましょう? ね? もうあなたは封印されていなくていいのよ?」
「嫌ですぅぅぅぅぅ! 僕に外の世界なんて無理なんだぁぁぁぁぁっ! 怖い! お外怖い! どうせ、僕が出ていっても迷惑かけるだけだよぉぉぉぉっ!」
リアス先輩が語りかけるが、ギャスパーくんは首を横に振るだけ。兄さんは次第にいらいらしてきたのか、ギャスパーくん腕を引いた。
「
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