暁 〜小説投稿サイト〜
凡人? 天才? それとも……。
プロローグ 【部屋】
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話





 ――もっと正しい選択肢を選んでいたらこんなバッドエンドには……!







 
 テレビの液晶画面には赤字で『ばっどえんど』とひらがなで書いてある。ただでも腹が立つバッドエ ンドなのにその文字がひらがなで余計に腹が立つ。
 
 俺、幸谷大地(こうや だいち)はある理由でゲームをしている。

「……なんだよ。このゲームは!?」

 絶対にと言っていいほどに挑発している。こんな、挑発的なゲーム作って何がしたいんだよ、このゲ ーム会社は!

 気が付くとテレビ画面にコンテェニューの文字が出ている。ゲームコントローラーを置いて、ゲーム 機本体の電源を切る。

「お疲れさま。ほい、コーラ」

 気の利く友達がコーラ入りのコップを渡してくれる。

「あぁ、ありがとう。さっきのでCG全部揃ったと思うよ」

 CGと言った単語で分かるかも知れないけど。俺のしていたゲームはあれでもギャルゲームだ。どう やったらあの展開に成るかわ聞かないでくれ。俺は人助けと言う立って前で俺にコーラをくれた少年 こと桜沢快(さくらざわ かい)のギャルゲームをしている。

「さすがは我が初めての親友。やるではないか」

「やめろよ。そのしゃべり方、気持ち悪い」

「ちぇっ。冷たいなぁ」

「それはどうも」

「なあ、大地? これでお前もギャルゲーの良さが分かっただろ? だから、Po5を買おうぜ」
 
「Po5って、あの高いゲーム機のことか?」

「じゃあ、Popでもいいからよぉ。買って一緒にギャルゲーやろうぜ」

 軽く溜め息を吐く。

 こいつと知り合ってから少ししか経たないけど、この台詞は飽きるほど聞いている。

「だから、俺はPopは持ってるけど、ギャルゲーはしないって、いつも言ってるだろ?」

 快は少々不満そうな顔をしていたが何とか納得してくれた。

「お前……。そっか……」

「なんだよ? 急に改めて」

「本当に、我が親友か?」

 イラッ。

「我が親友はそんな俺の生き方を全て否定するような、人間ではないぞよ」

 イラッ。イラッ。

「我が親友は断る時はいつも、べ、別にアンタのためにギャルゲーしたいとか思ってないんだからね! って、断っているぞよ」

 イラッ。イラッ。イラッ。イライライライライライライライライライライライライラッ!
 
「ンな断り方したことねぇよっ!!! なんだよ、そのツンデレ的断り方は!? 俺は金髪ですか?  でこ出してますか? 常日頃、強気ですか? 先ず、男のツンデレは吐き気するわっ!」

「えっ!?」

「なんでそんなにショック受けるんだよ?」

「お前ってツン――」

 快の言葉を遮
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ