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自由の灯り
第二十八話
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えた。
そこでディアに出会った。知り合いのイリアが使えなかったら諦めようと思った代物をディアはいとも簡単に使いこなしたのだ。



まるで光に満たされながら、心の闇を受け入れるように・・・





◆ ◆ ◆ ◆ ◆




双銃の引き金に指を掛け、こちらに接近してくるサンドファングに銃口を向ける。
そのまま引き金を引く。乾いた銃声が砂漠に響く。
音速を超える弾丸はサンドファングの左足に命中し動きを止める。
漆黒に染まる銃弾は速さはないものの、今の射撃相手は足を撃たれ動けないのと意識を足に持っていかれてる為、銃弾は容易に肩に吸い込まれていった。

「・・・!!」

漆黒の弾丸は肩に直撃すると小規模な爆発を起こし、右肩を吹き飛ばしていた。
肉の破片などが砂漠の砂に飛び散っているのがわかる。
突然自身の肩が吹き飛んだのを理解したサンドファングは戦慄する。
ディアはそのまま追い打ちをかけるため、一度デスぺリア・アンブラーを腰に戻し神速のスピードでサンドファングに接近する。
それと絶妙なタイミングで先程放り投げた片手剣が落下してきたので空いた片手でそれを器用にキャッチする。

「ウイングレイジ!!」

片手剣で相手を空中に斬り上げてからセイント・グリンの弾丸で追撃する秘技。
元は海賊職業専門の技だったが、双剣と双銃を扱い並みはずれた成長スピードと見真似を得意とするディアにはそれが簡単に繰り出すことができた。
数発の弾丸がサンドファングの体内を貫通するとディアは片手剣を地面に突き刺し再度デスぺリア・アンブラーに手を掛ける。
体を打ち抜いたときにサンドファングの真っ赤な液体が顔に付着するが今は気にしないでおく。
漆黒の銃を抜き取ると白銀色に輝く銃とクロスさせてから、円を描くようにゆっくりと双銃を動かす。
すると円が描かれた軌跡が光輝きだし、辺りには禍々しい邪悪なオーラが立ち込める。

「光と闇は交わりし時、新たな深淵の希望を紡ぎだす!」

突如ディアの足元に魔方陣が現れ、闇のオーラを纏った光の光弾がいくつも結晶化される。
円の軌跡はさらに輝きを増し、現れた魔方陣からは無数の闇が溢れディアを飲み込み始める。

「打ち抜け!!X(エックス)バスタぁぁぁぁ!!!」

ディアが叫ぶと同時、無数の光弾は一直線で空中にいるサンドファングを容赦なく襲う。
闇が相手を蝕み、止めに光の光弾が相手を打ち抜く。光と闇の奥義。
共存しないはずの力が共存すれば無限の力を紡ぎだす。それを知らしめるのには十分だった。
闇は空気に溶け消え光は無数の輝きを残しながら分解していき、完全に消滅したころにはサンドファングも跡形もなく消え去っていた。
それと同時にディアの漆黒に染まった黒髪は元の銀色に輝く銀髪に戻
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