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生きるために
第四話 エースとの繋がり
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の言うことを聞いてくれへんのやったら木偶にも劣るしな」

「───へぇ?」

『───ほぉ?』

こっちのあからさまな言い方にむしろ面白いものを見たと二匹の狼が嗤う。
挑発に対してふんっ、と鼻を鳴らすことで対応として先を続けさせてもらう。
フェイトちゃんは何も言わない。
つまり、こっちの意見にどうしてくれていると見て先を続けさせてもらう。幼馴染最高。

「簡単に言わせてもらうけど依頼内容はかなり面倒で複雑でおまけに難解。依頼料は勿論、弾ませてもらう。どんだけかって言うと私らの給料一か月分出したるわ。足りひんかったらもう少し足す。ちなみにフェイトちゃんも私も結構高給やから期待していいで?」

「貯蓄っていう言葉は潤うなぁ……」

『久々にうどん以外を食べれるかもしれませんね……』

普段、どんな生活してんねんって思うけど自重自重。
それに裏の意味も取ってもらえたようやし。

「まぁ、そして最後に───いざという時にこっちの言う事を完全無視するとか俺は誰の指図も受けへんとかいう孤高気取るんやったらお断りや。ああ、勿論多少の現場の判断とかそういうのがある場合は勿論例外やけどな。要は滅茶苦茶しいひんかったらいいって事やな。ここまでで何か───」

「や、文句はないな。依頼の話に進もうじゃねえか」

言葉と同時にいっきに空気が弛緩した。
何時の間にか身に力が入っていたのに気づきつい息を吐いてしまい自分に内心で舌打ちをする。
まだまだやなぁ、と自己分析をしていきなりの話の展開に苦笑する。

「いきなりやなぁ……合格ってことでいいん?」

「ああ。まぁ、ゲンヤさんからのって時点であの人が選ぶ程だからそこまで心配していなかったけどな。ま、悪いな。便利屋なんて大人から見たら下らん言われる職業だから舐められたら終わりだからな。最初はこれくらいやらないと後に響くんだよ」

『そういったものは片っ端から拒否リストに入れましたものね───まぁ、かといってこちらにかしこまるだけかしこまって何もしない、もしくは邪魔をするという連中もいるにはいますから』

つまりそういった選定基準を超えたという事なのだろう。
お高い事……と言いたいところやけどそれだけ便利屋として悪用されたことがあるから用心ということなのだろう。
便利屋についてどんな苦労があるかは知らない自分が何かを言うのは間違いやと思い、突っ込むべき話ではないと判断する。
だけど

「そういう返事やって事は腕に自信があるって事でいいんやな? 例えばこのフェイトちゃんと戦っても勝てるってくらい?」

「相性は最悪に近いんだが……上手く嵌まれば勝てない事はないな」

例に出されたフェイトちゃんがむっ、とした顔になる。
負けず嫌いな彼女に肘で抑えながらよし
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