第四話 エースとの繋がり
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……まぁ確かにはやてのせいじゃないね。とりあえず、一通りそれらしい人を探してみてわからなかったら今度はゲンヤさんに連絡してちゃんと聞こ?」
はーーい、と元気よく返事するはやてと共に公園を出て、その件の喫茶店が目視に入り
「うおっ、見ろよハティ! ここの水! うちの水や近くの公園の水よりも美味しくてたまんないぜ!? こりゃ飲むしかねえ! 店員さーーん! おかわり!」
『HAHAHAHAHA。マスター? 気持ちはデバイスとしては理解できないのですが、傍から見たら非常に哀れな人間としか見られないから慎みという言葉と恥という言葉を頭に思い描きましょう。思い描きましたか? それがマスターに足りないものです』
「馬鹿なっ。生きるために必要な栄養素に趣味を入れることがそんなにもいけないことなのか!?」
『ええ。お陰様で私も恥メーターを蓄積する毎日です───ちゃんと金払って食え』
「きゃ、キャラを破壊してまでもか……!」
一瞬で目的の人物を見つけてしまい雰囲気が微妙になってしまった。
子供達の笑う声が公園から聞こえてくるのが更にいっそうに空しくしてしまうのが何故か辛かった……
「おーー。ここが彼の有名なエース美少女の家かぁ」
『マスターのうちがごみ箱に見えるくらい綺麗な家ですねぇ……穀潰しにはキツイ場所ですねぇ……マスター。嫉妬してはいけませんよ?』
「初対面に人間相手に平気でかますなっ」
はやてはフェイトちゃんの一人暮らししているアパートで件のスコール、君? を連れて飲み物を入れようとしながら相手をちらりと見てみる。
便利屋スコール&ハティ。
はっきり言ってそんな噂は余り聞かないし、改めて調べたらあったくらいでしかない情報レベルであった。
見た目は自分達とやはり同い年くらいで普通の少年にしか見えない。
強いて言いうならばミッドでは余り見ない黒髪というくらいであろう。久々に地球を思い出してしまうが、そこは置いとく。
密かにリィンに計測してもらってたけど、魔力量はAA程。自分らみたいな規格外には届かないが、十分にエースを張れる魔力量ではある。
よくまぁ、管理局からお誘いが来なかったなぁ……
慢性的な人手不足。
管理局は常に人が欲しくてたまらない状態。それが十歳以下の子供であろうとも。
ああ、あかんあかんと内心で首を振る。
最近、魔法世界の常識に慣れ始めた自分が恐ろしい。
正直、自分みたいな特異な状況ならまだしも普通の子供が管理局(まぁ、危険じゃない仕事もあるけど)の仕事に就くというのは覚悟をしてる人以外が来ない方がいいのだ。
自分達と常識が違う場所に慣れるってちょいと怖いところがあるなぁ……
人間の適応力の恐ろしさやな、と解ってもどうしよ
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