スーパーロボット大戦OG外伝
0478話
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応速度に付いてこれなくなっているのを考えると、このミロンガでも全力を出す訳にはいかないんだろうな。……まさか1戦ごとにウォン重工業でオーバーホールする訳にもいかないし。
そんな風に襲撃が行われている東京の浅草へと向かっている間に、機体のスペックを確認していく。そして数分。やがて戦闘の爆発光が起きている場所が見えてくる。……浅草だ。
まず最初にモニタに表示されたのは、50mを越える大きさを持つ特機。コンパチブルカイザーだ。そしてそのコンパチブルカイザーが額からビームを発射して、まるで空中を泳いでいるように動き回っている複数のガロイカへと攻撃し、あるいはロケットパンチのように腕を射出している光景だった。
既に残っている敵はガロイカが2機と……そして、近くの建物の影からコンパチブルカイザーを狙っているバレリオンの姿。だが、コンパチブルカイザーの方はその様子に全く気が付かずに空中に浮かんでいるガロイカへと額からのレーザーを発射している。
パイロットが慣れていない為なのだろう、そのレーザーやロケットパンチはなかなか命中せずに空を貫く。
……いや、それもしょうがないか。確かあのパイロットは浅草に住んでいた普通の高校生だった筈だ。恩を売るには丁度いい、か。
咄嗟にそう判断し、腰からビームソードを抜き放ち、巨体を誇るコンパチブルカイザーの懐へと潜り込み……一瞬、驚愕で動きを止めたその横を通り過ぎ、ビルの影に隠れていたバレリオンの中心部分でもある頭部を狙って横からビームソードを突き刺す。
「っと!」
同時にテスラ・ドライブをコントロールして空中で急制動。そのままバレルロール回転へと動きを変えてバレリオンの頭部から伸びている砲身を斬り裂きながらそのまま離脱。基本的に一撃離脱戦法を行う為に設計されたミロンガとしては文句無しの一撃だっただろう。
同時に、最後まで残っていた2機のガロイカをコンパチブルカイザーが額からのレーザーとロケットパンチで撃破するのが見える。
「さて、交渉と行くか」
そのままテスラ・ドライブで空を飛び、コンパチブルカイザーの前へと移動して通信回線を開く。
「こちらイスルギ重工所属のムウ・ラ・フラガだ。そこの特機、聞こえるか」
取りあえずアクセルの名前は拙いので、ムウの名前を借りる事にしておく。
通信装置を通じて向こうへと届いている俺の声は、変声機を通じて別人の声になっている筈だ。そんな風にして暫く返事を待っていると、やがて向こうからも声が聞こえて来る。
「え? あ、この声はえっとこれか? おい、聞こえているか?」
「ああ。問題無い」
「で、あんたは誰なんだ? 見た所連邦軍の所属でもないようだが」
「さっきも言ったが、イスルギ重工所属のテストパイロットだ。試験飛行中に浅草が襲われ
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