暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0478話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ミツコとの通信を終え、早速機体を用意してあるという場所へと向かう。
 そこは周囲に人通りの少ない場所に建てられていたイスルギ重工の倉庫だった。
 ここに用意したのは、一応ミロンガ自体がまだお披露目前であるという理由もあるだろうが、やはり最大の要因は俺の存在だろうな。何しろ今回の件で大々的に……とは言わないまでも連邦軍の部隊にはミロンガがどの程度の性能を有しているのかを知らしめるのだから。
 この辺、1つの行動に幾つもの意味を持たせるミツコの政治力はさすがと言うべきだろう。
 そんな風に思いつつ指定された倉庫の中へと入っていくと、そこには1台の81式PTキャリアが存在していた。そして数人の技術者と思しき者達とSP……いや、傭兵の類か。恐らくウォン重工業か、あるいはイスルギ重工に所属している者達や雇われている者達が何らかの作業をしている。

「お前達がイスルギから言われて来た奴等か?」
「っ!? ……貴方は?」

 突然声を掛けられ、驚いたのだろう。コンテナを展開してミロンガのチェックをしていた技術者が反射的に振り返る。同時に、その周囲にいた傭兵と思しき者はこちらへと銃口を向けてくる。

「連絡は行っている筈だが? アクセル・アルマーだ。ミロンガを受け取りに来た」
「……貴方が、ですか。失礼しました。機体の方は既に準備万端ですのでいつでも使用可能です」

 自分で言っておいて何だが、そんなに簡単に俺の話を信じてもいいのか? いやまぁ、悪戯に時間を取られないと言うのは助かるのでこれ以上の追究はしないが。技術者の言葉に、傭兵が銃口を下ろしたのを確認しながら思わず内心で呟く。

「これがミロンガか……」

 コンテナの上に待機して、アイドリング状態にあるミロンガへと視線を向ける。
 頭部にあるトサカ状の部品や、機動性や運動性能を重視した為だろう細身のシルエットからは、どことなくガンダムSEEDのジン……いや、シグーを連想させた。もっとも性能は比較にもならないだろう。

「確かに運動性や機動性は高そうだが、防御力は低そうだな」
「しょうがないですよ。PTと違って敵の攻撃は回避するのを前提とした機体ですから。言うまでも無く我が社はイスルギ重工の傘下ですので、マオ社のPTよりはリオン系列により強い影響を受けています。ただ、今言ったように機動性や運動性に関しては現在ある機体の中でもトップクラスなのは保証しますよ」
「ああ。その辺には期待している。早速だが時間が無いからこのまま乗るぞ」
「ちょっと待って下さい! この機体は今言ったように機動性や運動性が高いだけにパイロットに掛かる負担も相応の物になります。操縦中にGで気絶する可能性が……専用のパイロットスーツを用意してあるので……」

 言いかけてくる研究者の言葉に小さく首を
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ