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【七つの大罪】フォックス・シンの欲しいもの
【七つの大罪】フォックス・シンの欲しいもの
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いぜ、エレイン」

 バンはスッと頭を下げてエレインのお腹に舌を這わす。
 ゆっくりとエレインのドレスを下ろしながら、べろぉぉぉと舌を這わしていく。
 抱いていたバンの頭が逃げてしまい、エレインはとても寂しい気持ちになる。
 切なくて寂しい……エレインは耐え兼ねてしまい、バンを追いかける。
 お腹を舐めているバンの背中に抱きつき、エレインはバンのジャケットをめくり上げる。
 そしてバンの背中に小さな舌を這わせる。
 チュッとキスしながら、ちろちろと背筋を舐めていく。

「んくッ」

 バンの全身にビリついた電撃がほとばしった。
 性なる行為を知りえない聖なる少女が行う、精一杯の性技。
 それはとても性技とは言えない子供っぽすぎる稚拙な行為であったが、バンは自分でも驚くほどに感じていた。

「……そっか……そうだよな……」

 バンは気がついた。なぜこんなにもエレインに感じてしまうのか。
 エレインがバンを想う熱くて強すぎる大好きな気持ち。その気持ちに負けないほどに強い気持ちがバンの中にもある。
 お互いが想い合う気持ちはふたりが触れ合うことで何倍にも倍加し、聖女をも狂わす情愛となってふたりをつき動かす。
 まるで発情期の獣のように、犯す方は全力で犯し、犯される方は全力で犯される。
 そんな愛欲に真っ正直な気持ちがふたりを支配している。
 倍加したエレインを想う気持ちは、バンがこれまで経験したことがない未知な世界にバンを連れて行ってしまう。

「バン……嬉しい……私、嬉しいよ……」

 エレインは目に涙を溜めながら嬉しそうに笑った。

「バンの気持ち……私に流れてくる……バンの想いが、私の中に入ってくる……嬉しい……すごく嬉しいよ……」

 人の心が読めるからだろうか?
 それとも想い合っているふたりだからだろうか?
 お互いの中にある熱い気持ちがお互いの中へと流れ込み、熱い気持ちはどこまでも倍加していく。
 バンは腰下までエレインのドレスを下ろすと、今度はドレスをたくし上げてエレインの脚をあらわにする。
 そしてバンはエレインの太ももに舌を這わす。

「ひぃゅッ」

 むずっとした快楽にエレインは小さな悲鳴を上げた。
 バンは太ももから足先にかけて、まんべんなく脚全体を舐めていく。
 太もも、膝、ふくらはぎ、かかと、足の甲、足の裏……そして、足の指。

「んゅッ、んうううッ」

 バンはエレインの小さくて細い足の指を口に含み、長い舌でべろべろと舐めしゃぶる。
 更に足の指と指との間を、くすぐるように舐め上げる。
 くすぐったい気持ちよさにエレインは身悶える。
 身を震わせながらも、エレインはバンの身体を求めて抱きつき、エレインもバンの身体を舐め上げる。
 お互い
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