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こんな私(俺)の物語
第九話 チェスゲームですか戦闘ですか
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(ミドルゲーム)に動きが激化しそうだけど。霧と幻術の件、お願いね、朱乃」

「わかりました、部長」

「紫」

「・・・・・・何ですか?部長」

俺は今沈んでるんだよ。よってたかって弄りやがって。

「えっと、探知用の結界ってはれる?」

「ああ、探知用の結界ですか。はれますよ」

伊達に境界を操れるわけじゃない。結界に関しては凄いぞ、俺。

「じゃあ今すぐはってきなさい」

「えっと、まだトラップ設置中では?」

「スキマ使えばはれるでしょう?」

ああ、そういうことですか・・・・・・。

「行っていきます・・・・・・」

「お願いね」

えっと、見えない膜のような結界を張って、そこをライザーの眷属が通ったら感知できる結界。時間はかからんな。

「部長。終わりまし・・・た・・・よ」

感涙流している一誠。理由は部長に膝枕されているから。
アーシアが涙目で見てる。大丈夫か、こいつら。

「え?あ、ああ、紫。ありがとう。ちょうどよかったわ。あなたの封印も解くわ」

「封印?」

そう言うと、俺の中から力が溢れてきた。ああ、そういえば、俺も兵士だったからな。

「イッセー覚えてる?あなたを下僕に転生するとき、『兵士』の駒を七個使ったって話を」

「はい、覚えてます」

「その時、イッセーの力は悪魔として未成熟過ぎたから、『兵士』の力に制限をかけたの。ただの人間から転生したばかりのあなたでは、七個分の『兵士』の力に耐えられなかった。単純な話、朱乃の次に強力な力となるのだから、よほどの力をつけないとイッセーの方が壊れてしまう。だから何段階かに分けて封印をかけたのよ。それを今、少しだけ解放させたの。あの修行は、ブーステッド・ギアと『兵士』の力に対応するためのもの。まだまだ足りない部分もあるけれど。紫も同じようなものよ」

そう言って一誠の頭を撫で撫でする部長。
当然、キツくなるアーシアの視線。

「いい、イッセー。相手が女の子でも倒すのよ?手加減しちゃダメ。あちらは手加減なんてしないのだから」

「わ、わかりました!」

「そう、いい子ね。『プロモーション』は『女王』になること。最強の力を持つ『女王』になれば戦況が変わるわ」

「男の俺が『女王』になるってのもなんだか変な話ですね。紫さんにはピッタリだと思いますけど」

ちょっと待て、それどういう意味じゃ!

「それには同意するわ」

どういう意味じゃ!!

「駒の役割名だから、深く考えなくてもいいのよ。ウチハただでさえメンバーがライザーより少ないわ。別役割(オーバーロード)を覚悟でやらないといけないから、一人でも欠いたら戦いがきびしくなるわ」

「部長!俺、絶対に部長を勝たせて見せます
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