ターン32 南方の大自然と暗黒の中世
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。特に隼人の場合、自分に対するコンプレックスが強いから余計に気が重いんだろう。
「(ということで何か力になれないかな、ユーノ)」
『無茶言いやがって。……ま、お前が心配する必要はないぜ。お前がバッタリ倒れてた間にも、世界は毎日進歩してんだ』
「(へ?)」
『あとは明日のお楽しみ、ってな。一つヒントを出すとしたら、進級試験の話は今日でてきた、ってことだ』
それからも食事中に何度かせっついてみたが、詳しい意味については何一つ教えてくれなかった。一体何を知っているんだろう、この男は。
そして、午前3時ごろ。これまでずっと体は寝てる……というか倒れてる生活を送ってきたせいか、まったく眠れずにベッドで寝返りを打ち続けていたのだが、それもいい加減飽きてきたのでふらっと外に出る。ちょっと一人で考えたいことがあったので、ユーノもサッカーも連れて行かない完全フリー状態だ。波の音を聞きながら玄関を出ると、頭上に満天の星空が広がっていた。
「うわぁ………」
思えばこのところ、夜は幻魔に警戒してばっかりで星なんてまともに見る機会がなかったからなあ。考えたいことがあるとはいえ正直僕が考えてどうにかなる話でもなさそうだし、ユーノにも明日あたり相談するとして今夜はもう少しこっちをゆっくり見てこうかな。と、誰か来た。
「ふわぁ……清明、こんな夜中にどうしたんだな」
「いやそりゃこっちのセリフでしょ隼人。何やってたの一体」
まさか隼人が夜遊びだなんて、さすがに想定外すぎる。そう思ったのが顔に出てたのか、ちょっとムッとした表情で否定するように手を振った。
「多分、お前が想像したようなことはないんだな。それはともかく清明、お前に一つお願いがあるんだけど、いいか?」
「お願い?まあいいけど、内容によるよー?」
隼人のお願い、ね。珍しいこともあるもんだけど、まあ別に断る理由もないわけだし。
「このカードを、お前にあずかっててほしいんだな」
そう言って彼が差し出したのは、やたらときれいなイラストの魔法カード、エアーズロック・サンライズ。なになに、効果は……
エアーズロック・サンライズ(アニメオリカ)
通常魔法
相手フィールド上の表側表示モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力・守備力を、エンドフェイズまで
自分の墓地の獣族・植物族・鳥獣族モンスターの数×200ポイントダウンする。
その後、自分の墓地の獣族・植物族・鳥獣族モンスター1体を選んで
自分フィールド上に特殊召喚できる。
「へー、羨ましいなー。これの水・魚・海竜族版とかあったら欲しいかも。でもなんで僕に?こんないいカードなら、明日の試験で使えばいいじゃない」
そう聞くと、隼人は思いのほ
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