第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第43話 お客さん
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違和感を感じなくなってしまったしな。あながち間違いでもないだろう。
それよりこれ以上リズに結婚に関しての話題を話されても居心地悪いので、話を逸らすことにした。
結婚に関してはいずれタイミングを見て話せば…………いやそれとも――
「……兄妹の事については分かったよ。あ、それとリズ」
「なによ」
「さっき『結婚しちゃえば?』って言ってたけど、リズにはいいタイミングが無くて言ってなかったけど、俺とシリカはもう結婚したての新婚だぞ。――それより、これから行くクエストについて話そうぜ」
――さらっと言った方が良いんじゃないかと思い、さらっと話を逸らしつつ結婚をしたことをリズに告げる。
「なっ!」
「お兄ちゃん! そ、そんなにあっさり言わなくても!」
するとリズは口を開いたまま何も言わなくなってしまった。なので少し俺も黙ってリズが動き出すのを待つことにした。……さすがにさらっと言い過ぎたかな……?
そしてたっぷり三十秒以上固まった後、リズは同じくあっさりと言ってしまった事に対して驚いているシリカの方を見る。
その目が何を言っているのか、第三者の俺でも分かった。
『……マジなの?』
シリカはその目でも言葉に対し、少し照れたように顔を赤くして、『はい』という意味を込めて首を縦に振った。
それからさらに一分くらい、リズはシリカの問いを見た後、頭に手を置きながら考え……そして――
「……分かったわよ」
と、呟いた。
「リズ?」
「とりあえずシュウたちが結婚してることは分かったわ。……まだ頭が追い付いてないけど、この話を長くしてたらクエストが終わるのが遅くなっちゃうから、先にそっちを済ませることにする」
「リズさん……」
「だ・け・ど」
リズが俺とシリカに向かって指を指す。
「今度、ちゃんと話してもらうから。いいわね!」
「「……はい」」
俺たちはそろってそう言った。
……『結婚しました』の他に何か言うことはあるのだろうか? ――そんな事を頭の片隅に考えながら、俺はリズからクエストに対しての説明を聞くのだった。
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