第6話
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Side 渚
―カシャカシャ!
フラッシュがたかれ、カメラを持った男子たちが廊下の一角でシャッターを切っている。僕たちは件のは魔女っ娘を見に来ていた。一瞬ミルたんではという考えが頭をよぎるが、ミルたんだったらあの巨漢だ。人だかりで見えなくなるということはないのでミルたんの可能性はついえたので一安心する。
人垣を潜り抜けるように進んでいくと、そこには見覚えのある衣装が目に入った。ミルたんと同じ魔女っ娘の服だ。僕がもらった奴と同じものだろう。それをかなりの美少女が着こんでいた。確か『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』というアニメの主人公ミルキーの服だったはず。
「なっ!」
リアス先輩がミルキーを目にすると驚きの声を上げた。知っている人なのかな?
当のミルキーは手に持ったステッキをくるくる回している。彼女が動くにつれてカメラを構えた男子が興奮して撮影していた。スカートが短いのでパンツがちらちらと見えている。兄さんを見ると、パンチラを写真に収めようとケータイを取り出していた。しかし、そこに乱入者が現れる。
「オラオラ! 天下の往来で撮影会たぁー、いいご身分だぜ!」
乱入してきたのは知り合いの匙くんだった。
「ほらほら、解散解散! 今日は公開授業の日なんだぜ! こんなところで騒ぎを作るな!」
ちゃんと生徒会の仕事をする、匙くん。人だかりが蜘蛛の子を散らすようになくなっていく。写真を撮っていた男子も渋々と去っていた。兄さんもケータイをポケットにしまう。
「あんたもそんな格好しないでくれ。ってもしかして親御さんですか? そうだとしたらその場に会う衣装ってもんがあるでしょう。困りますよ」
「えー、だってこれが私の正装だもん☆」
コスプレが正装なのは、コスプレ会場だけなのではないのか? 可愛くポーズをとっても匙くんを怒らすだけだ。現にギリギリと奥歯を鳴らしているではないか。
「これはリアス先輩。ちょうど良かったです。今魔王様と先輩のお父さんをご案内していたところなんですよ」
リアス先輩を確認した匙くんが頭を下げてくる。そして匙くんが後方に顔を向けると、会長が後ろにリアス先輩を同じ紅髪の男性二人が歩いてきた。一人はサーゼクスさんなので、もう一人のダンディなおじさんがリアス先輩のお父さんなのだろう。
「何事ですか? サジ、問題は簡潔に解決しなさいといつも言ってい―――」
会長はそこまで言ってミルキーを見ると、言葉を止めた。心なしか顔色が悪いように見える。
「ソーナちゃん! 見つけた☆」
ミルキーが嬉しそうに会長に抱き着く。よく見ると会長とミルキーの顔が似ていた。もしかして、姉妹なのか? あれ・・・・・・そう言えば会長のお姉さん
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