ギラン
アーニャと家族
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にたつのか。
もう一人のメンバーはどんな人なのか。
様々な質問に答えているうちに打ち解け母親とはかなり仲良くなっていた。
「お父さん遅いわねぇ。もう戻ってもおかしくないんだけど」
と母親は夕食の準備をしながら呟く。
父親は各種ポーションを作り店舗へ卸す仕事をしているようだ。
借りる小屋は元々倉庫として使っていたようで手狭になった為広い倉庫に移転したらしい。
直せばまだまだ使えるとのことで許可が降りれば随分助かることは間違いない。
夕食も頂くことになり出来上がった頃父親が帰宅した。
「ただいま、 アーニャ、帰ってるのか。ん?お客さんかい?」
ドアを閉めながらアレンに視線を投げ掛けるのは体の線は細く穏和な雰囲気をもつ男性。
メガネをかけ学者と言われても疑わないだろう風貌だ。
「初めまして、アレンといいます。アーニャさんとパーティーを組ませて頂いています」
立ち上がりナイトとして恥ずかしくないよう振る舞う。
「初めまして、ドエルといいます。アーニャの父親です。」
先程とは違い鋭い目をすると値踏みをするようにアレンを見る。
「アーニャ、おまえには勿体ないくらいの男性じゃないか。それにおまえが選んだんだ許可するよ」
アーニャは駆け寄り母親のときと同じようなやり取りをするのであった。
誤解も解けたところで四人で食卓を囲み
「さっきも言ったんだけど小屋使ってもいい?」
アーニャは父親に尋ねる。
「あぁ、アレン君のことは残念だけど使ってくれてもかまわないよ」
あれから色々と話をして余程気に入ったらしい。
「ありがとうございます。大変助かります」
アレンは頭を下げお礼を告げる。
「いやいや気にしないでくれ。将来アーニャに使わせようと思っていた建物だから丁度いい」
場所はアーニャが知っているからと鍵だけを渡され簡単な説明をうける。
更に旅に必要だろうとポーションの卸値での提供を約束してくれた。
そして翌日から早速建物の修理に入ると決めこの日はドエル邸で泊まらせてもらうこととなった。
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