伊豆防衛高等学校 後編
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りの一両。大洗女子学園、五両行動不能、残り四両。』
アナウンス中にもあちらは手を緩めることなく撃ってきます。
『大洗女子学園、二両行動不能、残り二両。』
梨華を待ってるだけじゃダメ。
「はなさん。頑張ってください。」
「はい。」
カチャ。
はなさんが放った砲弾はきれいに敵戦車に向かって行きました。
しかし敵戦車の砲塔は何故か私たちではなく、私たちとは真逆の砲を向いています。
ドォーン!!!・・・・・ドォーン!!!。
と二回にわたって大きな音が鳴り響きました。
「みほが危ない。急いであの一両を狙って。」
間に合って。
せめてみほだけでも・・・
「絵里。向こうの砲塔がこっち向いてるよ。」
「それなら相手の砲塔を狙って。」
「はい。」
砲弾と砲弾をぶつけて相殺しよう。
「撃てぇ。」
私の合図と共に絵里が引き金を引いた。
そして数秒後、
ドォーン!!!・・・・・ドォーン!!!
と二回にわたって大きな音が鳴り響いた。
『伊豆防衛高等学校、全車両行動不能。よってよって大洗女子学園の勝利。』
やったー。
勝ったんだ。
あの防衛高等学校に!!
多くの犠牲はあったけど嬉しすぎて涙が・・・・・出ない?
いったいどう言うこと私たち勝ったのよね?
なのにどおして感動の涙が出てこないの?
「梨華。挨拶にいくよ。」
「う、うん。」
ほんとにどうしてなのーーーー!
「大洗女子学園の勝利。」
「「「「「ありがとうございました。」」」」」
「敬礼!!!」
ピシッ。
オー。
カッコいい。
今度から白河勢はあれを挨拶にしようかな。
そうすれば周りの見る目も変わると思うし。
「それでは解散。」
さーてと。
帰る準備しますか。
一様、授業の一貫で模擬戦は行ったようなものだから午後からの授業は受けないといけないしね。
「梨華。話がしたいのだがいいか?」
「もちろんですよ。亜依。私の分の片付けもお願い。」
首をたてに振って分かったと合図する亜依。
「それで話とはなんですか?」
「ああ、・・・お前たちは今のまま大狩流派祭に挑むつもりなのか?」
「多分そうなりますね。それがどうかしましたか?」
「きっとすぐに負けるぞ。」
やっぱり。
その事を伝えるために私を呼んだのか。
「まさか今日の模擬戦の目的は私たちの実力を測ることだったのですか?」
「そうとらえてもらっていい。」
なるほど。
でも最初に「実力が知りたい。」と言ってくれれば良かったのに。
「梨華、はやそしてみほの戦車はよかった。しかしあとは全然ダメだな。」
くっ、言い返せない。
「日は多くないがもっと練習に励むんだな。」
「はい。」
こんな簡単に実力がわかるなんて。
たしかに模擬戦だが、みんなが力を抜いている言うには
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