第二章
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なってたじゃない、あんた」
「そういやそうだったか」
狼男の話を出したところでまたアニーに言われた。そんな変装をして遊んでいたことはまあ覚えてはいる。今は全力で忘れたいが。
「あの時はな」
「それであたしが魔女でね」
「御前が魔女だったのかよ」
「あんた、もうべろべろに酔ってそれでもあたしを送ってくれて」
「そうだったか」
「ハロウィンは金曜だったわ」
こいつはこんなことまで覚えてやがった。当然俺は覚えてなんかいねえ。
「その時にさ。送ってもらって」
「それで?」
「あんたの青いクーぺで」
右目をタイミングよくウィンクしてきやがった。
「狭い中で苦労したじゃない。狼男と魔女が」
「何だ、やっぱりそうかよ」
「御前等できてたんだな」
「これでわかったぜ」
ここでもいいタイミングで皆が入って来た。
「父親は御前で」
「母親がアニー」
「これで万事解決ってわけだ」
「勝手に決めるんじゃねえよ」
自然と俺の目が座っているのを感じた。
「そんなのよ。大体それが証拠になるのかよ」
「あたし浮気なんかしないし」
「その言葉がどれだけ信用できるんだよ」
その座って目をアニーにも向けた。言っておくがこれは酒のせいで目が座ってるんじゃない。それとは別の理由で座ってる話だ。
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