暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0477話
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「構わない。ただ、ホワイトスターで治療するにもそのカルテが必要だってのは分かってるな? 一応どこかでコピーでも取っておけ」
「分かった。では私は早速行ってくる。……その、色々と気に掛けてくれて感謝している。必ず兄様を説得して連れてくるから」

 決意の視線を込めてそう呟くスレイ。このまま送り出してやりたいところだったが、一応その背へと声を掛ける。

「昨日も言ったが、フィリオ・プレスティの治療はあくまでもシャドウミラーに所属するというのを向こうが了解したらの話だ。これは取引。ギブ&テイクだと言うのを忘れるなよ。もしその契約を破られた場合は、こっちもそれ相応の対処をせざるを得なくなる」
「……分かった」

 小さく頷き、部屋を出て行くスレイを見送った後でソファへと寄り掛かる。
 さて、スレイがフィリオを連れてくる可能性はどのくらいだろうな。最善の結果はアイビスやツグミ、アステリオンAXとセットでシャドウミラーに来てくれる事だが……フィリオの性格的にそれは難しいか。
 そんな風に考えていると、部屋の通信装置が着信を知らせてくる。
 ……この部屋を知ってるのはスレイとミツコくらいの筈だが、スレイはたった今出て行ったばかりだ。そうなると誰からの連絡なのかは考えるまでもないだろう。
 そんな風に思いながら通信スイッチをONにすると、モニタに表示されたのは予想通りにミツコの顔だった。いつも通りに笑みを浮かべてはいるが、どこかいつもとちょっと様子が違う。これは軽い苛立ち、か?

「どうした? カルテなら受け取ったが、何か手違いでもあったのか?」
『いえ、その件については何もありません。それ程の労力は必要ありませんでしたし』
「じゃあこの通信は?」
『今回の通信はその件とは全く無関係です。実は現在、東京の浅草がテロリストだと思われる集団に襲われております』

 浅草? となると、修羅の襲撃か。確かコンパチブルカイザー登場のシナリオだった筈だが。

「それがどうかしたのか?」

 何となく話の流れが読めたが、ミツコに先を促す。

『そのテロリストと思われる存在はリオン系列の機体を利用しておりまして……ケネス・ギャレット少将にイスルギ重工が疑われて困っておりますの』
「リオン系列は幅広く販売されている機体だろう?」
『ええ。ですが、その……お恥ずかしい話ですが、うちには前科がありまして。その為に疑いを晴らせないのです』

 なるほど。ヴァルシオン改・タイプCFの件か。となると、やはりOG2の始まりのあの事件も引き金はイスルギ重工が引いていたんだな。

「……それで、それを俺に知らせてどうしろと?」
『出来ればこの件、イスルギ重工の手で収めたいのです。最低でも連邦軍にイスルギ重工が協力した形で』
「それを
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