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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第209話】
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ほら、良い子の猫達にご褒美のクッキーだぞ?」


 一枚取り出すと、ラウラの口元へと差し出す。


「……ッ!? ひ、ヒル――」

「ニャー」


 言葉を喋ろうとしたラウラに、ニャーと言ってじっと眺めると、みるみると真っ赤になるラウラは――。


「……にゃ、にゃぁ……ん」


 クッキーを受け入れる様にそっと小さな口を開くと、ラウラはその目蓋を閉じた。


「ふふっ、良い子だな。 ……シャルは次だから待ってろよ?」

「にゃ、にゃぁ……」


 寂しそうな鳴き声(?)をあげるシャルに、笑顔で見るとラウラの唇にクッキーを当てる。

 そのままあむっと一口かじり、少しずつ味わうように食べるその様子はまるで本当に飼ったかの様な――可愛いんだけど。

 そのまま食べるラウラを見ながら、空いた片手で包みからもう一枚取り出すとそれを今度はシャルの口元へと運ぶ。


「……にゃぁ……♪」


 待ちかねたかの様に嬉しい鳴き声(?)と共に、笑顔になるシャル。


「ふふっ、シャルにもちゃんとご褒美あげないとな。 はい、口開けて」

「にゃぁーん……んむっ……」


 開いた小さな口に、クッキーを入れるとラウラと同じく小さく一口食べるシャル。

 一方のラウラは食べ終えたのか――。


「にゃ、にゃぁ。 にゃぁー」


 まるでもう一枚催促するかの様な鳴き声(?)をあげ、唇を開くラウラに俺はもう一枚取り出すとさっきと同じ様に食べさせた。


「ふふっ、たまにはこのパジャマを着るならまたこうやって食べさせても良いぞ? 代わりに猫言葉オンリーだがな。 そっちのが可愛いし、そのパジャマに合うし」

「「に、にゃあ?――……にゃぁ……」」


 まるで二人はシンクロするかの様に同時に鳴き声を出すシャルとラウラ。

 そんな二人の頭を優しく撫でると、共に笑顔になるのを見て――。


「ははっ、しかし二人とも似合いすぎだろ? この猫なら色々いたずらしてみたくなるな、可愛い反応見たさに」

「「にゃ、にゃぁっ!?」」


 いたずらという言葉に、二人して驚きの言葉をあげつつも更に顔を赤く染め上げる


「ふふっ。 そうだ、まだ食べさせて欲しいか?」

「にゃ、にゃあっ!」

「にゃぁ!」


 肯定的に首を縦に振るその姿がまた可愛く、笑みを溢すとまた俺は二人にクッキーを食べさせていった。

 普段ならしない行為だが、猫二匹だからな、今回は。

 そんなやり取りは、クッキーの包みから中身が無くなるまで続いていく。

 最初の気恥ずかしさも何処へやら、二人は無くなる度に催促の鳴き声(?)をあげると不思議と俺もずっと笑顔のま
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