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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十七話 傷跡
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だ……お前は……!誰だァァァァ!!!』
こんな事“知らない”……!!

「ぁ……あ……!」

『ヴア゛アア゛アアア゛アァァァァァァァァァァァ』
『シィィィネェェェェェ!!!!!』
『■めて!!■目!止■てェ!!』
私は……こんな事……!“思い出したく”ない……!!

『……ちくしょぉ……』
『…………』

──コロセル──

やめて……!

『ちくしょぉぉ……!』

──コイツハ、ワタシヲ、クルシメル……!──

違う……違うの……!

『母さん……!』

──シネ……!──

私は……私は……!!

『ごめんなさい……』

──トドメダ……!!!──

“そんなつもりじゃ……無かったのに……!!”






テノヒラガマッカニソマッテル






「ぁ……や……嫌……イヤァァァァァぁぁぁぁぁぁァぁぁぁぁぁアァアぁぁぁアぁぁぁああぁぁぁあぁああぁぁぁぁぁぁアァァァァァああァァァァァっァァァァァァァああぁぁぁアァァっァぁっぁぁぁぁぁアァァッぁぁぁぁああああああっっっ!!!!!!!!」
「っ!?アル!!上げて!!」
[Fourth gear unlock]
ブシュウ!と言う音とともに、アルのロックが一つ外れる。次の瞬間、その場からクラナの姿は掻き消え……

「寝ろっ!」
「ぁっ……!う……」
どふっと鳩尾に叩き込んだ一撃で、尚も叫ぼうとしたヴィヴィオの瞳から光が失せ、カクン。とクラナに身体を預けるようにして気絶する。
途端に光が走り、彼女の身体が10歳児の状態に戻る。その身体を抱えあげると、即座にアルが叫んだ。

ヴィヴィオ DAMAGE 800 LIFE -360

[すみません……!此方は降参(リザイン)いたします!メガーヌさん!ヴィヴィオさんの様子が変です!何処かに休ませないと……!」
『え、えぇ……!』
即座にメガーヌの声がして、クラナとヴィヴィオは転送魔法陣に包まれる。
転送される刹那、抱えあげられたヴィヴィオの瞳から落ちた滴が、クラナの肩の傷跡に当たって散った。

青組 行動不能一名 撃墜五名
赤組 行動不能一名 撃墜五名 降参一名

試合時間 21分36秒
青組一名を残し、赤組全員戦闘不能に付き 勝者 青組。

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