VS代表候補生編
TIME4 口喧嘩と部屋別れ
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人の短剣を眼前に突き出しているのは更織楯無。
あぁ、悲しかな……俺の幼馴染である。
てか、また被害届じゃねえか……。
「涼河がルームメイトだなんて聞いてなかったからビックリしちゃったよ。そういう事は先に言っといてよね〜」
「俺だって入るまで知らなかったんだよ」
ため息混じりに返答する。
「だからごめんってば〜」
コーヒー片手に言われる謝罪にどれほどの価値があるのだろうか……。
淹れたの俺だけど。
「いや、ごめんね〜、私それを伝える為に来たの忘れてた♪」
てへっ、と舌を出しながら謝る楯無。
なんで可愛いんだよ……怒るに怒れねえじゃねえか。
「まぁ、それはもういいじゃない。それより涼河君、代表候補生と戦うんだって?」
「あぁ、不本意ながらな」
「またまたぁ、涼河君が喧嘩売ったって噂よ?」
「あれは、その……不可抗力っつうか……」
俺のもう一つの人格が……なんて口を裂けても言えねえ。
厨二病と勘違いされた挙句に精神科に連れて行かれる笑えないコンボは確実だ。
「で、涼河?勝算はあるの?」
雪姫が付け合わせのクッキーを齧りながら云う。
「さあな、ま、なるようになるだろ」
「うわっ…超適当だね」
「まぁ、涼河君なら負けないよねー♪」
「って、楯無、抱きつくな!」
当たってる!何がとは言えないが当たってるから!
「当ててるのー♪」
「心を読むなぁーー!!」
慌ただしく、日は過ぎていき、時間はセシリアとの対決の日となった。
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