戦いの手段の正当性とは
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に体制を立て直していた
確かにパワーファイターのキリトが相手ならばそれでよかったかもしれない。盾を横から回り込む以外に手が無くなるのだから
敵の手を制限するのは勝負の鉄則。敵の手が少なければ少ないほど対策が立てやすいからな
だが、トリックスターの俺が相手ならば……甘い
「はっ……!」
単発操鞭術《エレキック・バインド》
雷九割、物理一割
当たると一定の確率で麻痺を付与する鞭スキルである
念のため言っておくと、鋼糸は鞭カテゴリに入る。すなわち、ソードスキルも使用可能なのだが、ソードスキルはすべて光を纏うため、鋼糸の最大のメリットである隠密性を殺す
故にあまり使わないのだが
鋼糸は鋼、つまり鉄であり、金属でできている
銀や銅には劣るものの、かなり電気を通す
ソードスキルが起動しているのは、手に一番近い鋼糸だが、その電気は先端まで走っているということになるのだ
俺の手元から壁や床を経由して、敵の集団の内部まで、仕込んでおいた鋼糸が光輝く
「なっ!?ぜ、全員待避ぃぃ!!」
「遅い」
鋼糸を引いて不規則に位置を変化させる
そんな面攻撃がかわせる筈もなく、悲鳴を上げながら次々と麻痺状態になって倒れていった
「な、なんで俺様まで……」
一人余計なやつが混じってる気がしたが、意識から外して倒れている面々を次々と斬っていく
「う、うおぉぉぉ!!」
「生き残りか」
数人、仲間を盾にして雷から逃れたのか、一斉に斬り掛かってきた
片手剣と盾持ちが一人と槍持ちが二人。片手剣が一番前に立ち、その後ろに槍持ち二人が構えて襲ってきた。片手剣持ちが、まず間合いに入る。
手の斬り下ろしを右の剣で斬り払って受け流すと、片手剣持ちの左後ろから突き出された槍を左に回り込みながら左の剣で流す
体術スキル《震脚》
地面が揺れ、片手剣と盾持ちが怯んだ隙に、震脚で足に溜まったエネルギーを解放し、推進のためのエネルギーに変化させる
ゼロから一気にトップスピードへとギアを変更し、その速度をさらに腕の動きでブーストする
俺の動きに全く着いてこれていない槍持ちの首筋を斬り飛ばす
さらに、腕の動きと連動して動いていた鋼糸が片手剣と盾持ちの首筋も刈り取る
「……えっ?」
返す刃で残る槍持ちも斬り飛ばすと、マヌケな声を上げてポリゴン片へと姿を変えた
「お疲れ、リン」
「……キリトか」
振り返るとキリト以外のプレイヤーの姿はなかった
状況を見るに、アスナやユウキたちはボスに挑戦している頃だろう
「あの鋼糸、凄かったな」
「キリトなら余裕で回避できる癖によく言う」
あの程度なら何人かかわせるやつらも存在するだろうに
「……時にクライン。ちょっと鈍
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