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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
旅の再開
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ッタリなこの場所。

蒼也は夢中でセイバーに撮影、録画をさせている。

《ーーーーありがとう》

「!?」

急に聞こえた声に当たりを見回すが誰もいない。

そもそもいるはずがない。

この世界は俺が許可した者しか立ち入ることができない世界で、
特に悪意のある者からは一切の干渉を受けず、
例え外部からの砲撃だろうと打ち消す障壁と結界が張られているのだ。

ならば今の声は何なのか、ということになる。

「……空耳ではない。
ならいったい?」

「ユウジ?撮影終わったよ?」

「!おお、了解だ。
んじゃま、帰るか?」

「んー、そうだね。
僕としては寂しい感じだけど、また来たいな」

「そうかい、んじゃ、帰るぞー」









「お邪魔しているぞユウジ」

なぜお前がここにいるゼウス。

しかも何我が物顔でコーヒー飲んでンだよ!?

「ゼウス様?何で此方に?」

「ああ、これは世界樹の…いや、世界のおかげなんだ」

「……はい?」

「詰まり、世界が俺が関わることを了承した、と言うことだ。
まぁ、人間のようには出来ないんだがな」

「すみません、分かんないです」

「俺もさっぱりだな」

確かに世界には意志がある。

それは知っているし神であるゼウスもしかりだろう。

だが了承とはなんだ?

まるで世界と話をした様な……






ーーありがとう







「!……………成る程な…世界の意思か」

「その通りだ。
そしてこれはお前のおかげでもある。」

「はい?俺はなにもしてないぞ?」

「いやいや、お前は世界の一部を消し去るような大事件を解決に持ち込むだけでなく、
世界に恩恵をもたらしたじゃないか」

「いやいや、意味が分からんからな?」

「世界樹だよ」

「あの樹が何かあるんですか?」

「あれは大樹カーラーンの種子。
詰まりマナを無限に生み出す世界樹だ。
マナとは現代における石油当の働きの数倍と言っても良い。
そんな世界に優しく、何よりも癒しとなる樹を植えたユウジが気に入ったらしい。
だからこそ、ユウジの隣にいる蒼也、そして俺が連鎖的に認められたと言うわけだ。」

つまりあのときの声は世界の声…初めて聞いたな……世界の声と言うものは。

「まぁ、それは報告と言うわけだが……」

急にゼウスの顔が渋る。

大体のこいつの表情は長い付き合いで分かっている。

「……旅か?」

「ああ、だが今回は前とは違い、救出及びサポートだ」

「旅はやめると言った筈なんだがな?」

「拠点はここで構わない!俺からの依頼として受け取って
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