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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十四話:男女別室の夜
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「……相手が、俺でも。他のヤツに見られる可能性はあるんだからな?」
「……」

 誤魔化せなかった。

「……モモが、気付いてくれたから良かったけど。気を付けろよ、本当に」
「……はい。すみませんでした」
「謝らなくていいが。気を付けてくれよ、本当に。本当に、心配だから」
「……うん、わかった」


 などといううっかりを披露しつつ反省もして、ヘンリーの髪を乾かして。

「はい、もういいよ」
「ありがとう。明日の朝も、呼びに来るからな。お前が起きる前に、ピエールが部屋の前で見張りに付くと思うから。何かあったら、呼べよ。一人で出るなよ。モモと一緒でも」
「……わかりました」
「なら、いい。それじゃ、おやすみ。ドーラ、モモも」
「うん、おやすみ。ヘンリー」
『おやすみなさい、ヘンリーさん!大丈夫、ドーラちゃんはあたしがよく見てるから!』
「……」

 守るから、が、見てるから、に変更されてしまった。
 これは、訳さないといけないんだろうか。

「ああ。頼むな、モモ」
『うん!任せて!』
「……」

 訳すまでもなく通じ合っていた。

 ……微妙に信用を失ったような気もしないでも無いが、まあいいや。
 それによって、扱いが変わるわけでも無さそうだし。

『ドーラちゃん!早く早く!ベッド広くて、フカフカで気持ちいいよ!早く、一緒に寝よう!』
「……うん。そうだね。寝ようか」

 ヘンリーを送り出して鍵をかけ、軽やかにベッドに飛び乗って待つモモに続き、ガウンを脱いでベッドに入ります。


 今日も色々あったが、明日は重要人物との対面があるからね!
 折角の広いベッドなんだし、寝不足で気を抜いて失礼な態度を取ってしまわないように!
 しっかりと、休んでおかないとね!
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