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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十四話:男女別室の夜
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でされるのは、嫌」

 人前じゃなければいいかどうかも、微妙なところではあるが。
 人前では嫌なことだけは、間違い無い。

「……わかった。人前では、もうしない」
「……なら、いい」

 微妙に耳が赤くなったような気がして顔を背けつつ、気が付かないフリで何事も無かったかのように食堂に向かい、夕食を取ります。
 ヘンリーも反省してくれたのか、周りに見せ付けるような態度を取りながらも妙な接触の仕方で動揺させるようなことは無く、無難に夕食を済ませて。


 他の宿泊客の女性たちが入浴を済ませていることを確認して、また仲間たちに付き添われてお風呂に向かいます。

 ポートセルミでは女性客が私たちだけだったので問題無かったけど、ここでは他にも女性客がいたのでね。
 モモも入るなら、最後にしてくれって言われてたんだよね。

 スラリン、コドランくらいなら、体格的にも体の構造的にも人間の客と同じ扱いで特に問題は無いらしいが、モモは体が大きいし毛皮もあるのでね。
 溢れてお湯が減るとか、湯船に毛が浮くとかで迷惑になる可能性は否めない。
 お湯はともかく、毛のほうはそんなヘマはしないけれども!
 普段からしっかり手入れしてるし、さらにしっかり洗ってから浸かるし!
 だけどこっちがそうしてても、周りがどう思うかは別の問題だからね!


 なんてことも思いつつ、入浴も済ませて。
 自分とモモの体の手入れを済ませて、部屋に戻ります。

 戻る道すがら、またしっかりと腰を抱きながらチラチラとこちらを気にするヘンリーが、呟きます。

「……やっぱり、それ。着てるのか」
「うん。だって、モモの希望だし。折角の機会だから」
「……絶対に、部屋の外ではガウンは脱ぐなよ。脱いだ状態で、扉は開けるな。着てても、俺たち以外には開けるな」
「わかってるよ。大丈夫だって、そんなに心配しなくても」

 どんだけうっかりだと思われてるんだ。

「いや。お前なら、やりかねない。そうは言ってても実際に他の誰かが来て、もっともらしいことを言われたら開けかねない。最悪襲われても、返り討ちに出来るとか言って」
「……」

 確かに、それはやりかねない。

 え、だって返り討ちだし。
 最悪の事態には、どう考えてもならないし。

「最悪、返り討ちに出来るとしても。見られたり触られたり、それくらいはあるかもしれないだろ。絶対に、開けるなよ。寝たふりでも居留守でも、何でも使え。しつこく大声で呼ぶようなことになれば、隣の部屋の俺たちがわかるから」
「……」

 大声で呼ばれるまで、放置するのも面倒だなあ。
 話すだけで追い返せる可能性だってあるだろうに。
 話した時点で部屋にいると確認できてしまうのは、まあそうだけれども。

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