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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十四話:男女別室の夜
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受けたように振り返り、訳した私の言葉にヘンリーも遅れて衝撃を受けたようにこちらを見ます。
「あ。でも、それなら。困るのはヘンリーだけだから、ピエールなら」
「おい!!待て!!」
「……御言葉ですが、ドーラ様。如何に他種族と云えども、
男
(
おのこ
)
の前であのようなあられもない姿となられるのは、やはり問題が」
「そう?ならやっぱり、二人部屋だね。私と、モモで」
「……おい、でも」
「……ドーラ様、しかし」
渋る二人の言葉を遮るように、モモが盛大に喉を鳴らしながらじゃれついてきます。
『わーい!ドーラちゃんと二人でお泊まりだー!また可愛いドーラちゃんが見られるんだね!あたし、嬉しい!』
受け止めて撫でながら、私も応じます。
「うん、今夜は二人っきりだよ!広いベッドで、ゆっくり休もうね!」
『うん!楽しみだね!』
「……」
「……」
すっかり沈黙した二人を横目で確認しつつ、動じることもなく待っててくれたプロな宿のご主人に申し出ます。
「それじゃ、ご主人。最初の予定通り、ダブルの二人部屋と四人部屋で。六名の宿泊、お願いします!」
「かしこまりました」
鍵を受け取り、それぞれの部屋に入って。
荷物を下ろして身軽になって、ひとまず食堂に向かいます。
廊下で待ってた仲間たちと合流すると、すかさずヘンリーに腰を抱かれます。
「……あのさ。この服装なら、そこまでしなくても大丈夫じゃない?」
リボンを着けてるから男には見られないだろうとはいえ、男女どっち付かずな格好をしてるわけで。
女物を着てる時ほどには、警戒する必要は無いんじゃないかと思うわけですが。
「駄目だ。危ない。俺とは別の部屋に入るのは見られてるだろうし、しっかり見せ付けておかないと、絶対に危ない」
「……」
そうだろうか。
そうだとしても、猛獣が寝てる部屋に夜這いをかけてくるような度胸の持ち主は、なかなかいないと思うけど。
ナンパで町で声かけてくるくらいなら犯罪では無いからこっちも滅多なことはできないが、同意も無く宿の部屋に忍び込んで来るなら完全に犯罪で、正当防衛として攻撃されても文句は言えないわけだから。
でもサンタローズの村以外では初めて、別々の部屋に分かれて泊まることになって、安全なあの村と違って警戒したくなるのはわからないでもないし。
こんなに警戒させてるのも私のためというか私のせいなわけだし、逆らう程でもないか。
納得したところで、私もヘンリーに寄り添うようにくっついて囁きます。
「わかった。でも、もう変な触り方はしないでね?」
「……嫌だったか?」
「……」
それ自体が嫌だったとか、気持ち悪かったとかでは無いけど。
「…………人前
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