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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第30話 借金?借金?また借金!?
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こんにちは。ギルバートです。母上がモンモランシ伯と交渉に行く事になった時、ハッキリ言って物凄く不安でした。しかし母上は、見事に交渉をまとめて見せたのです。その時心の中で、ごめんなさいと謝っておきました。まあ、謝った所で地獄からは逃げられないのは確定ですが……。
あれから3日経ち、ディーネが帰って来ると……やっぱりと言うか何と言うか、母上の地獄の特訓が待っていました。出発時の失言が原因なのですが、普段の母上を見る限り交渉事が出来る人間に見えません。これは母上の日頃の行いの所為であり、私達は絶対に悪く無いと思います。……思いたいです。
疲れましたが、時間は待ってくれません。日付は、
7月
(
アンスール
)
の
第2週
(
ヘイムダル
)
の週末に達しました。来週は王都にて、父上の陞爵式が開かれます。そんな中、私達兄弟3人が母上に呼び出されました。
その時私達は、訓練後のお茶を楽しんでいたので3人一緒に居ました。3人仲良く母上の居る執務室に向かいます。
(3人一緒という事は、書類仕事じゃないみたいですね。……となると、やはり)
そんな事を考えながら、私が代表でノックします。すると、すぐに入るように返事がありました。
「失礼します」
私達の姿を確認すると、母上が口を開きました。
「あら? 3人一緒だったの? 丁度良かったわ」
恐らく話の内容は、来週の陞爵式についてでしょう。
「来週に控えた陞爵式についてなんだけど……。流石に“子供が全員欠席”と言う訳にはいかないの」
……やはりですか。要するに子供の中で、最低1人は陞爵式に出席しろと言う事です。正直に言わせてもらえば、アンリエッタに会いそうな所はパスです。会った瞬間に騒ぎになりかねません。対策はとっていたので、こちらからアクションを起こす手間が省けました。
「ギルが行くべきと思います」
突然ディーネが、そう口にしました。ディーネもそう言う席が嫌いの様です。
「いえ、年長者であるディーネが行くべきでしょう」
「ここは実子が行くべきでしょう。特に跡取りのギルは行くべきです」
「ディーネ。実子なんて、そんな悲しい事言わないでください。……そうですよね。母上♪」
私には割と余裕があります。陞爵式対策は立てていますし。
「ギルバートちゃんの言うとおりよ。私悲しいわ」
「ぐっ……。ならば姉命令です。ギル行きなさい」
ここで強権発動か。そうは行くか。
「では、兄命令です。アナスタシア。行きなさい」
「ふぇ……。あたしぃ」
自分は関係ないと思って、油断していたのでしょう。話を振られたアナスタシアは、面白い位慌てています。……あ。なんか和む。
……ちなみに私はSではありません。母上
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