暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第30話 借金?借金?また借金!?
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くカトレアの健康状態ね。あれでは子供が産めないわ。跡継ぎが産めない女は、貴族の嫁として問題があるわ。特にギルバートは嫡子だから、これは譲れないわね。まあこの問題は、ギルバートのおかげであの子も頑張っているから、王都に出て来れるまで回復しているのだけど」

 そうか。そういう問題もあるのか。しかし私が懸念しているは、その問題じゃありません。

「一番の問題は、ギルの気持ちでしょう。ドリュアス家の人間は、例外無くギルの気持ち最優先で動きますよ。……そう。例外なく」

 最後の「例外なく」を強調したので、エレオノール様もルイズも私の言いたい事を理解してくれた様です。エレオノール様は怒りで顔を真っ赤にし、ルイズは顔を真っ青にして震え始めました。

「ディーネ!! 貴女ヴァリエール公爵家の娘を……」

「本気で嫌がっている男の下に嫁いで、カトレア様が幸せになれると思っているのですか?」

「うっ……。そうね。貴方の言うとおりだわ」

 こうしてお茶会は、気まずい雰囲気のまま終わりを迎えました。この後何故か、ルイズがディーネ姉様と呼んで来るようになりました。……エレオノール様を言い負かしたからでしょうか?

 この日の夕食の席に、公爵とお父様は居ませんでした。カトレア様の機嫌は、元に戻っていたから良かったのですが、カリーヌ様とお母様の機嫌が物凄く悪くなっていました。帰った時の事を考えると、頭が痛いです。

 明日からは、発着場に居た様な貴族の相手をしなければならないのに……。

−−−− SIDE ディーネ END −−−−



 ようやく調査が終わったので、ドリュアス領へ帰って来ました。予定より少し時間がかかってしまい、7月(アンスール)第4週(ティワズ)も半ばに達しています。家の様子から察するに、既に父上達は帰って来ている様です。

「クリフ。ドナ。調査中の護衛お疲れ様でした。今回の護衛任務は、これで終了です。私は今回の調査内容を、父上と母上に報告に行きます。解散してください」

 私の号令に応えると、クリフとドナが騎獣舎へ向かって騎獣を飛ばしました。それを確認すると、老執事のオーギュストと一緒にディーネとアナスタシアが、出迎えの為に館から出て来ました。

「ただいま戻りました」

「お帰りなさいませ。坊ちゃん」

「お帰りなさい。ギル」

「お帰りなさい。兄様」

 オーギュストには、いい加減坊ちゃん言うの止めてほしいです。見た目的に違和感は無いのでしょうが、中身的には違和感あり過ぎです。オーギュストは私の中身を知っているので、呼び方を変えてほしいと再三言っているのですが、本人全く直す気が無い様です。私も半ば諦めていますが……。

「調査が終了したので、父上と母上に報告したいの
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