暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第30話 借金?借金?また借金!?
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に少し影響を受けただけです。
「うぅ……お姉ちゃん」
アナスタシアが涙目で、ディーネに訴えかけます。
「ぐぅ……ぐ、ギル」
「アナスタシア」
「うぅ、お姉ちゃん」
あっという間に、もう1周しました。これでは永遠に決まらないか、母上が切れて全員出席ですね。ですが、私は面倒事はごめんです。と言う訳で、用意していた対策を使う事にしました。
「母上。塩田の設置場所の調査は、もう行っても大丈夫ですか?」
「なっ!!」「え?」
突然の話題変換に、ディーネとアナスタシアは驚きの声を上げました。しかし母上は、私の発言を予想していた様です。別段驚いた風も無く口を開きました。
「王家の許可は、アズロックが内々にとってあるから問題無いわ。守備隊の展開は、本日中に終了する予定よ。明日以降なら大丈夫よ」
ディーネとアナスタシアの視線が突き刺さるのは、無視です無視。と言うか、母上の地獄の特訓(ストレス解消)に加え、書類仕事に忙殺されていたのはこの為です。ダメとか言われたら、ガン泣きますよ。
「でしたら準備が出来次第、調査を開始したいのですが」
「……そうね。塩田の設置は急務だもの。ギルバートちゃんは、そちらを優先してくれて良いわ」
はい解決。私は陞爵式に出なくてOKです。
「で、陞爵式にはどっちが行くんですか?」
私が余裕の笑みを浮かべて聞くと、ディーネに怖い顔で睨まれてしまいます。しかし、そんなディーネに止めを刺す存在が居ました。
……アナスタシアです。
「お姉ちゃんが行くなら私も行く」
この一言で、ディーネとアナスタシアの出席が決定しました。この後ディーネがいじけていた様な気がしますが、……気のせいですね。
さて、いよいよ出発の日になりました。母上達を見送った後、私もすぐに調査に出発します。
ディーネが時々、恨みがましい目で私を睨んで来ますが全てスルーしています。実はあの後アナスタシアが、自分も調査を手伝えないか聞いて来ましたが、無いと断言しておきました。今更1人で行けと言ったら、ディーネが間違いなくキレます。そして怒りの矛先は、間違いなく私に向きます。それだけは本気で勘弁です。
母上、ディーネ、アナスタシアの3人が、竜籠に乗り込みます。私が「行ってらっしゃい」と言うと、母上だけは笑顔で答えてくれましたが、ディーネには怖い顔で、アナスタシアには涙目で睨まれました。
うん。今の心情を音楽にすると、何故かドナドナのメロディーが恐ろしくマッチします。
(如何してでしょう? 物凄く良心が痛みます。まあ、こんな気持ちは津軽海峡にポイっですね。ポイっ。……何故? 津軽海峡? まあ、気にしない気にしない)
いけませ
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