流星
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ェラールの姿はそこにはなく――――
「うがっ!」
そのジェラールに向かって駆け出していたナツの背後に回り込み、ナツを殴った。
「っ速い!」
それを見ていたティアは海の閃光の異名に恥じぬ素早い動きでジェラールに向かっていく。
もちろん魔法を使っているジェラールには敵わないが、それでも追い付けるほどに素早かった。
「くっ!」
ティアがジェラールを追いかけ始めたと同時に、ナツに膝蹴り、拳が決まる。
「ヤロォ!!!」
負けじとナツも拳を振るうが、その拳は空を裂いた。
「ぎっ!」
逆に蹴りを喰らい、その場に倒れ込む。
「大海銃弾!」
持ち前のスピードでジェラールを追い、その右手から圧縮した水を勢いよく放つ。
水の銃弾はジェラールに向かうが、それも空を裂いた。
「なっ・・・!きゃあ!」
避けられた事に驚きつつも次の攻撃に構えようとしたティアの腹に、ジェラールは容赦なく膝蹴りを決める。
そのままティアは吹き飛ばされ、何とかステップを踏みナツの近くに着地した。
「くそ、速すぎる!」
「解ってるとは思うけど、こういう時は目で追わないでよ」
短く会話を交わすと、意識を集中し周りの気配を察知する為に目を閉じる。
「臭い・・・感覚・・・音・・・」
「動きの予測・・・集中・・・」
全神経を研ぎ澄まし、ジェラールの動きを予測する。
そしてジェラールが2人に向かってきた瞬間――――――
「「そこだ!!!!」」
同時に目を開き、ナツは炎を纏った右拳を、ティアは水の針を一気に放った。
が、その瞬間、金色の光は一気に素早さを増す。
「まだ速くなるのか!?」
「ウソでしょ!?」
ジェラールの動きが速くなった事で予測が外れ、2人の攻撃は空振りに終わる。
「お前達の攻撃など、2度と当たらんよ」
「うわあああああ!!!」
「きゃあああああ!!!」
目に留まらない様な素早さでの攻撃に、2人とも手も足も出ない。
ナツの腹に蹴りが決まり、ティアの腹に拳が決まる。
「とどめだ。お前達に本当の破壊魔法を見せてやろう」
そう言うと、ジェラールは一気にナツとティアが丁度中心辺りに見える上空に飛んだ。
「七つの星に裁かれよ」
左手の指を全て開いて立て、その掌に人差し指と中指を開いた状態で建てた右手を乗せる。
「七星剣!!!!!」
刹那、上空から七つの金色の光が楽園の塔に降り注ぐ。
閃光、爆音、爆風。
3つが合わさり、重なり、調和し、ナツとティアを襲う。
塔の一部が崩壊し――――――
「・・・」
ナツとティアは、遂に倒れてしまった。
「隕石
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