暁 〜小説投稿サイト〜
錆びた蒼い機械甲冑
U:検証
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
き飛ばしながら、男に傷を付ける。慌てて立ち上がろうとした彼は、自分の体が麻痺状態になっている事に気付いた。


(ま、まさか今投げた刃物には毒が……!)


 気付いた時にはもう遅い。
 騎士は既に上空に飛びあがって鉈鋸を掴んでおり、軽くホバーのような物を吹かして軌道調性を行いながら、此方へと落下してきていたのだ。当然その狙いは―――男へと剣を叩きつける事。

 もはや反則とも言える連携と武装……何者かが操作しているかのような強さ、本当にこの機械騎士はAIで動いているのだろうか?

 しかし、男にはそんな事を考えられる余裕など、もう無い。


「あ……あ、あぁぁ……」


 痺れの所為で悲鳴も上げられず、そのまま騎士の手によって両断された。





――――彼の後ろの木が。


「は……えぇ…?」



 その後、機械騎士は追撃する事も無く、そのまま背を向けて去って行く。


 後に残ったのは、痺れたままの男と、人工的な物により作り出される鳥の声のみであった。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ