U:検証
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き飛ばしながら、男に傷を付ける。慌てて立ち上がろうとした彼は、自分の体が麻痺状態になっている事に気付いた。
(ま、まさか今投げた刃物には毒が……!)
気付いた時にはもう遅い。
騎士は既に上空に飛びあがって鉈鋸を掴んでおり、軽くホバーのような物を吹かして軌道調性を行いながら、此方へと落下してきていたのだ。当然その狙いは―――男へと剣を叩きつける事。
もはや反則とも言える連携と武装……何者かが操作しているかのような強さ、本当にこの機械騎士はAIで動いているのだろうか?
しかし、男にはそんな事を考えられる余裕など、もう無い。
「あ……あ、あぁぁ……」
痺れの所為で悲鳴も上げられず、そのまま騎士の手によって両断された。
――――彼の後ろの木が。
「は……えぇ…?」
その後、機械騎士は追撃する事も無く、そのまま背を向けて去って行く。
後に残ったのは、痺れたままの男と、人工的な物により作り出される鳥の声のみであった。
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